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kintoneエンジニアの魔法はここまで来た!

チーム戦も解禁!カスタマイズの楽しさを堪能できたkintone hack NIGHT

2020年11月13日 10時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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「俺の嫁」でkintoneをキャラクター化したくーら

 さて本選トップバッターは前年チャンピオンの築山さんと同じアールスリーインスティテュートのくーら。普段はUXデザイナーとして働いているが、ハッカソンに出たり、kintoneのマンガを描いたり、コスプレしたり、最近はあつもり上で結婚式を挙げてテレビにも出たという。自称つっきーの3倍オタクとのことで、オタバレを恐れる必要ないアールスリーはオタクの桃源郷と言えそうだ。

UXデザイナー兼イラストレーター兼ハッカソンアイドルのくーら

 今日はいわゆる「俺の嫁」と呼ばれる「Gatebox」を引き連れたオタクネタ。キャラクター召喚装置と呼ばれるGateboxはデバイスの円筒の中に投影される3Dキャラとコミュニケーションできる装置で、くーらが召喚したキャラはみみのちゃん。kintoneと連携しており、レコード操作やコメントなどをみみのちゃんが教えてくれるという。

 さっそくリアルタイムにデモを披露。くーらがkintoneの有給申請を申請し忘れると、みみのちゃんは「休暇申請のレコードまだ提出してないよー」とアドバイスし、申請すると「休暇申請、無事に出したよ」とレスポンス。しかし、休暇申請が上司から拒否されたようで、「マスターさん、コメントが来ているみたいだよ」とみみのちゃんがアナウンス。kintoneを開いてみると、上司のぱるるから「もっと働け」のコメントが来て、こんな上司ひどいですよねーというオチ(もちろんネタです)。kintoneのレコード追加やステータス変更をWebhook経由でAWS Lightsailが取得し、Gateboxに通知するシステムになっている。

Gateboxに召喚されたみみのちゃん

嫁の実装アーキテクチャ

 kintoneをキャラクター化したきっかけは、毎日使っているkintoneがただのツールじゃちょっとさみしいなと感じたこと。「kintoneがキャラクターや俺の嫁になることで、もっと人に愛される存在になると思います」(くーら)。

 推しに「そこまでしかできないのか?愚民」と言われるとテンションが上がるというくーらは、最後kintoneとコンテンツビジネスとの組み合わせへの期待感をアピール。Gateboxという飛び道具を使いながら、kintoneを身近にしたいという想いにあふれたセッションだった。

居酒屋を助けたい!サイネージと検温アプリを作ったムラタタカキ

 余興のサイリウムダンスに続いて「withコロナ時代をkintoneで解決してみた」というタイトルでセッションを繰り広げたのは、鹿児島県在住でCoCoDigiの代表を務める富田貴子さんと、神奈川県在住の藤村一樹さんの二人から構成されチーム「ムラタタカキ」だ。

 kintoneとお酒が大好きな二人は、コロナ渦の飲食店を助けるために格安サイネージを作った。サイネージに表示させたい画像と時間を専用のkintoneアプリに登録すると、WiFi経由でモニター裏に取り付けたラズパイに転送して、表示するというもの。ラズパイ、中古ディスプレイ、スタンドあわせて1万円強で済むために飲食店もうれしい。

たまにかごんま弁が混ざるCoCoDigi代表の富田貴子さん

格安サイネージとお手軽検温アプリを作る

無言でサイネージを操作する藤村一樹さん

 もう1つのお手軽検温アプリは文字通りコロナ対応で重要になった検温を手軽に行なうためのkintoneアプリ。報告する社員や学生はkintoneアカウントがいらず、専用URL経由で最初だけIDとパスワードを設定しておけばよい。あとは毎日スマホで報告すれば、集計担当者はkintoneにデータが集まるという。表示も工夫されており、平熱は青だが、熱があると赤くなる。「大学の部活や中小企業にも使ってもらい、『集計が簡単にできて便利だった』という声をもらいました」(富田氏)。

 両者を組み合わせれば、検温の実施状況をサイネージに表示できる。飲食店や店舗で従業員の健康状態をアピールするもよし、会社などで検温実施状況を共有するもよし。いろいろな活用ができそうだ。「kintoneを形にしていきます。kintoneありがとう!」としめた富田さん。たまに鹿児島弁が混ざる富田さんがプレゼンを務め、藤村さんが無言でサイネージを操作するというチームならではの展開もユニークだった。

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