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miniも登場! iPhone 12、ASCII徹底大特集 第49回

美味しく撮るための「iPhone 12 Pro Max」 大型センサーで写真はどう変わる?

2020年11月10日 08時00分更新

文● 本田雅一 編集●飯島恵里子

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iPhone 12 Pro Max:絞り値 2.275、露出時間 1/33、焦点距離 2.71mm、ISO感度 400、F値 f/2.2、測光モード パターン

65mmカメラの焦点距離をどう考えるか

 もうひとつ、評価がおそらくは分かれるだろうポイントが望遠カメラの65mm相当化であろう。焦点距離が伸びたことでF値は大きくなり(つまり暗くなる)F2.2となるが、それでも焦点距離が伸びた分だけ圧縮効果やボケの大きさでは有利になる。

 実際の描写は写真そのものを見ていただきたいが、65mm相当の画角はバストアップの人物撮影やクローズアップ撮影には便利だ。旅行などで風景を撮影する際にも、特定の部分をクローズアップして切り出したい時に便利なことは間違いない。

 ただし、今回の記事のように被写体が食事やスイーツといった場合には、他モデルの52mm相当望遠カメラに比べて良いかといえば、必ずしもそうとは言い切れない。

iPhone 12 Pro Max:絞り値 1.3561、露出時間 1/50、焦点距離 5.1mm、ISO感度 400、F値 f/1.6、測光モード パターン

 食事の写真を撮る際、望遠カメラに切り替える利点は、料理とカメラの距離を取れるため、照明の影を画角内に拾いにくい点にある。その上で、被写体に必要以上に近寄らなくていいために画像の"歪み"が小さくなり、自然で美しい佇まいに仕上げやすい。

 ということで、良いことばかりのように思える65mm相当の望遠カメラだが、被写体全体が大きめの場合、距離を取りにくいこともある。また明るさ(F値)が広角レンズよりも暗いため、必ずしも優れた結果とはならない場合もあり、純粋に食事を記録するカメラとしては、あまり向いていない(むしろ52mmの方が)使いやすい。

 一方で65mmカメラの良さは、まさに"望遠"として使いたい場合であり、デジタルズーム時の画質劣化を少しばかり抑えてくれることだろうか、ポートレイト撮影にはうってつけの画角であることも忘れてはならない。

 つまりトータルで言えば、52mmから65mmへの変更はうまく行っているのだが、食事向けだけならば一長一短という理解でいいと思う。

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