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松村太郎の「"it"トレンド」 第303回

アクションカムのニーズも変化の兆し:

ライカレンズで自撮りする贅沢「Insta360 ONE R」

2020年10月27日 09時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

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●ファイルの取り回しも、改善された

 Insta360 ONE Rの4Kモジュールや360度モジュールでは、MP4で保存可能で、microSDカードのファイルをそのまま編集できましたが、1インチライカモジュールはこれまで独自形式での保存にしか対応しておらず、スマートフォンやWin/Macのアプリで変換しなければなりませんでした。

 しかし2020年9月のアップデートで、1インチモジュールについても、デフォルトの記録形式がMP4となり、ファイル変換なしでビデオ編集に回すことができるようになりました。ネックだった部分が、最新アップデートで改善され、Adobe Premiere Proに加え、Apple Final Cut Pro X向けのプラグインも公開される予定です。

 これは1インチモジュールの話ではありませんが、ウェブカムモードもInsta360 ONE Rらしい機能が盛りこまれました。4Kモジュールには人の動きを察知して自動的にズームする機能を用意し、360度モジュールでは画面を分割して前後の様子を映し出すことができるようになっています。

 今後もファームウェアのアップデートは続いていくことが明言されており、ニーズの変化に応じて、引き続き楽しめるカメラとして長い付き合いになっていきそうですね。

 

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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