組み立て「はめ込み作業」ですべてが終了
すべてのパーツは、接着、ネジ止めなどの作業は一切なく、はめ込み作業ですべてが終了する構造に作られている。もちろん複雑な半導体や重要なスイッチなどを配置したメインの回路基板(PCB)は完成テスト済みだ。
組み立ては、パーツトレイのフタになっている3つ折りの組み立てガイドブックに挿絵入りで分かりやすく5ステップに渡って記述されているので、小学生くらいの子供なら簡単に組み立てられるだろう。
基本的には、PCBに付属のUSB Type-Cケーブルを繋ぎ、スクロール車輪をはめ込み、Light Pipeをセットしたアクリルケースとを合体すれば、基本部分は完了だ。そして最後に、オレンジ色のLID部の3本の柱をアクリルケースの受け側マグネット部分に挿入すれば完成だ。組み立て時間はゆっくりやっても10分ほどだろう。
四半世紀近くTrackPoint派の筆者は、基本的にマウス不要の人間だが、TrackPointがなくてタッチパッドだけの他社製ラップトップも数台持っている。あいにく筆者はタッチパッドの操作が極端に下手なので、いつも数個のマウスの中からお気に入りのモノをタッチパッド型のラップトップPCに接続して使うことが多い。
昨今の多くのマウスはBluetooth対応などの無線通信マウスが多いが、まだまだ動作確実性の高い有線マウスも数は少ないが愛用している。新しい有線マウスの仲間入りをしたKano Mouseは、大人でも小さ過ぎず手のひらへの収まりも良い軽量サイズだ。
Kano Mouseのクリック音は、筆者の好みの"カチカチ音"ではなく"ポコポコ"というちょっとチープな感じの音だ。しかしこれはあくまで好みの問題だろう。もちろん決して耳障りな音ではないので、考え方によれば静音性に優れているとも言える。
スクロール車輪も前回転と後回転で発生音の音質が大きく違うが、これも趣味の問題の範囲だ。スクロール車輪のクリック音も左右ボタンと同様で"ポコポコ"という感じは同様だ。これは採用しているスイッチの発生音と、ケース全体に伝達拡散される反響音がその主な理由だろう。
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