鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第32回
【鉄板&旬パーツ】Power Limitカスタマイズで消費電力大幅ダウン! GeForce RTX 3080のクロックをイジってみた
2020年10月18日 12時00分更新
上がダメなら下に挑戦!
システム消費電力が100Wダウン
2000MHzの壁ギリギリを攻めるオーバークロックは、それなりに楽しいがフレームレートへの影響は微々たるものだった。大幅なクロックアップができないなら、低消費電力を狙うのもありというわけで、Power Limitを100%から10%刻みで落としながら、パフォーマンスと消費電力をチェック、GeForce RTX 3080のスイートスポットを探ってみることにした。
「3DMark」のレイトレーシングテスト「Port Royal」を実行。同テストのスコアと、「Watts up? PRO」で記録したテスト中2分30秒間のシステム消費電力の推移をまとめている。
「Port Royal」実行中のシステム全体の消費電力は、Power Limit 100%時で約390W台で推移しているが、Power Limitを10%下げるごとに、約30W近くもダウン。「Port Royal」のスコアや、平均消費電力、1Wあたりのスコアを見ていくと、100W近くの消費電量ダウンが見込めるうえ、1Wあたりのスコアが33.98と最も高くなるPower Limit 70%時が、RTX 3080のスイートスポットと言えるだろう。
Power Limit 70%を実ゲームでチェック
続いて、Power Limit 100%と70%で「CONTROL ULTIMATE EDITION」をプレイした際のシステム全体の消費電力と、フレームレートをチェックした。
定格100%時のシステム全体の消費電力は440W台での推移になったが、70%時は約120Wダウンの320W台にまで下がっている。それでいてフレームレートは、平均で6.4fps、最小で4.1fpsのダウンに留まっているのはかなり魅力的。GeForce RTX 3080のスイートスポットは、Power Limit 70%と言えるだろう。
デフォルト設定で使っても満足のいく性能を発揮するGeForce RTX 3080だが、「MSI Afterburner」などのツールを使って、プリセットに2000MHzの壁ギリギリの設定や、Power Limit 70%の設定を保存しておき、ゲームタイトルや、プレイする画質設定などに合わせて、カスタマイズして使うのも楽しいので、おすすめだ。
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