このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第227回

山根博士のグロスマレビュー

折りたたみの進化を検証! 「Galaxy Z Fold2」を初代Galaxy Foldと比較した

2020年10月03日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

3つのアプリを同時に使える利便性

 複数のアプリを使うときにGalaxy Z Fold2は快適だ。3つのアプリを開いても、それぞれのアプリを個別に使うことも十分できそうな大きさで開かれる。

Galaxy Z Fold2で3つのアプリを開く

 本体の細かいデザインや仕上げの違いにも気が付く。Galaxy Foldは角を丸めたデザインだったが、Galaxy Z Fold2は角を出した仕上げだ。そのためよりシャープで洗練された印象を受ける。また閉じたときの隙間はどちらも変わらないのだが、Galaxy Z Fold2はエッジ部分にテーパーを付けることで、隙間がより目立たないようにしているのだ。さらにヒンジ部分の隙間も、小型でしっかりしたパーツが付けられている。

Galaxy Fold(右)とGalaxy Z Fold2(左)を閉じて底面から見る

 Galaxy Foldを使っていた筆者がGalaxy Z Fold2を実際に触ってみると、Galaxy Foldで不満だった点がほぼすべて改善されている。唯一の不満は、カメラ部分の出っ張りが大きいため、カメラ側を下にして机の上に置いたときにぐらつきが気になる点だ。とはいえカバーを付ければこの点は改善されるだろうから、あまり気にならないものかもしれない。

背面カメラ側を底面にしてみる。若干浮いているのがわかる

【まとめ】Galaxy Z Fold2のメリット・デメリット

 両者を比較して感じた利点と欠点を最後にまとめよう。Galaxy Z Fold2は現在Galaxy Foldを使っている人ならぜひとも買い換えたくなるほど進化しているし、折りたたみスマートフォンに興味がある人には十分勧められる製品だ。とはいえ、まだまだディスプレーの強度は十分ではないため、実際に製品に触れてから買うのがいいだろう。

Galaxy Z Fold2の利点

  • 閉じればスリムに持ち運べ、6.23型ディスプレーのスマートフォンになる
  • 開けば7.6型のタブレットになる
  • 最大3つのアプリを利用可能。ポップアップ表示で5つのアプリも表示できる
  • ディスプレーは自由な位置で開くことができる
  • 上質な本体仕上げ。指紋が付きにくい
  • Snapdragon 865+で高速な動作
  • Galaxy Foldより硬くなったディスプレー表面

Galaxy Z Fold2の欠点

  • 282gの重量
  • カメラ部分を下にして置くとぐらつく
  • 前モデルより硬くなったものの、ディスプレー表面は気を使って使う必要がある

折りたたみスマートフォンとして十分実用的になったと感じた

au「Galxy Z Fold2 5G SCG05」の主なスペック
メーカー サムスン電子
ディスプレー 7.6型有機EL(11.2:9)
6.2型有機EL(25:9)
画面解像度 2208×1768
816×2260
サイズ 約128×159×6.1mm(最厚部9.4mm)
約68×159×13.8mm(最厚部16.7mm)
重量 約282g
CPU Snapdragon 865 Plus
3GHz+2.4GHz+1.8GHz
(オクタコア)
内蔵メモリー 12GB
内蔵ストレージ 256GB
外部ストレージ
OS Android 10
5G最大通信速度 下り3.4Gbps/上り183Mbps
5G対応周波数 サブ6
無線LAN Wi-Fi 6
カメラ アウト:約1200万画素(標準)
+約1200万画素(超広角)
+約1200万画素(光学2倍)
/イン:約1000万画素×2(内/外)
バッテリー容量 4500mAh
FeliCa/NFC ×/×
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 ×/×
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
USB端子 Type-C
Qi
連続通話時間 約1740分
連続待受時間 約290時間
カラバリ ミスティックブロンズ
発売時期 11月上旬

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン