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オムロン ウェアラブル血圧計「Heart Guide」レビュー 第1回

フツーの血圧計とはどう違う? 使いやすいの?

オムロン値段お高め腕時計型の血圧計「Heart Guide」を試した

2020年09月15日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●飯島恵里子/ASCII

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筆者が普段使っている上腕式血圧計「HCR-750AT」。価格は1万5800円(税別)だった

腕に巻きっぱなしでも違和感がないサイズ感

 家庭用の血圧計は「上腕式」と「手首式」に大別できます。「上腕式」は文字通り、上腕を圧迫して血圧を測定するタイプです。病院やスポーツジムなどには、腕を通すだけでOKの全自動タイプが設置されていますが、家庭用は自分でカフ(腕帯)を巻くタイプが主流です。もうひとつの「手首式」は、手首に巻いて測定するタイプで、コンパクトで持ち運びに適していることが特徴です。

 筆者は普段使っている「HCR-750AT」は上腕式です。ベッドルームのあるテーブルに置いていて、朝起きた時と就寝前に測定しています。Bluetoothを搭載しているモデルなので、測定結果は「OMRON connect」というアプリで管理できます。

腕時計として違和感のない大きさ

 「Heart Guide」は、ぱっと見では血圧計には見えません。やや大きめのメンズの腕時計といったおもむきです。ケースは約48mmで、ベルト幅は約30mmなので、大きめとはいえ、腕に巻きっぱなしでも違和感がないサイズ感です。ただし、ベルトの内側にカフがあるので、腕に巻くと、厚みというかボリューム感は出ます。ですが、質量は約115gで、見た目の印象よりは軽いです。

ただし、ベルトにはボリューム感がある

上腕式血圧計と測定結果を比べてみると……

 一般的な血圧計と同じように、正しい測定結果を得るためには、正しい姿勢でリラックスして、できるだけ動かずに測定する必要があります。

側面のボタンは、上の2時位置から「測定/停止」「進む」「ホーム」。「測定/停止」を押してから5秒ほどで測定が始まる

 「Heart Guide」の測定方法はちょっと変わっていて、椅子に座って、側面の「測定/停止」ボタンを押してから、「Heart Guide」を着けた左腕を心臓の高さに合わせて、体から5〜6cmほど離します。右手で左肘を支えることで安定させられます。ブルっと振動すると測定が始まり、終わった時も振動でわかります。

椅子に座って、背もたれに背を当ててリラックスし、「Heart Guide」が胸の5〜6cm前に来るように固定して測定する

 測定にかかる時間は1分弱。最初に手首を軽く圧迫されて、すぐに緩み、続いて、ゆっくりと締め付けられる感じです。筆者が普段使っている上腕式の血圧計では45秒程度で計測できるので、「Heart Guide」のほうが若干時間を要するようです。

 ですが、Heart Guideは常に腕に巻いておくことができ、座れる場所ならばどこでも測定できるので、非常に手軽。朝と夜だけでなく、1日の間に数回測定して、血圧や脈拍の変動を調べることもできます。

 新しい技術ということもあり、測定結果の精度が気になっていたのですが、上腕式での測定結果との差は、上下どちらも±5程度。なので、かなり精度は高いと思われます。医療機器としての測定精度を実現するために、50以上の新しい特許を取っているそうなので、そこは信用すべきでしょう。なお、正しい姿勢ではなかったり、身体が動いたりした場合は、「再測定をおすすめします」といった表示が出ます。

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