このページの本文へ

このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第225回

山根博士のグロスマレビュー

Sペンの書き心地が大幅アップしてビジネス用途にも向くGalaxy Note20 Ultraレビュー

2020年08月26日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Galaxy Note10+とサイズを比較
大きく変わったペンの収納位置

 1年前に発売になったGalaxy Note10+とサイズ比較をした。Galaxy Note20 UltraとGalaxy Note10+は横幅が同じ77.2mmで、厚さと重量はNote20 Ultraが8.1mm/208g、7.9mm/198g。Note 20 Ultraのほうが重さは感じるものの、横幅をそろえたことからNote10+を使っているユーザーなら違和感なく使うことができそうだ。なお、縦の長さはNote20 Ultraが164.8mm、Note10+が162.3mmだ。

 両者ともにフロントカメラは1000万画素。同じパンチホール式だが、カメラの径はGalaxy Note20 Ultraのほうが小さくなっている。

Galaxy Note10+(左)とGalaxy Note20 Ultra(右)。パンチホールカメラの径はより小さくなった

Galaxy Note10+(左)とGalaxy Note20 Ultra(右)の背面比較。厚みが若干増している。カメラ部分のサイズ感は大きく異なる

 Galaxy Note20 Ultraがこれまでのモデルと大きく変わったのは、サイドのキー配置とSペンの収納位置だ。Galaxy Sシリーズは本体の右にボリュームとサイドキーを配置しているが、Galaxy Noteシリーズはこれまで左に配置されていた。これはSペンを本体の右下に収納するためだったと考えられる。しかし、Galaxy Note20 Ultraではキー配置をGalaxy Sシリーズと同じにそろている。付属のSペンは、Galaxy Note10+とGalaxy Note20 Ultraで同サイズのようだが、互換性に関してのアナウンスがないため相互に差し替えることは試していない。

Galaxy Note10+(左)は本体の左にキーがある。Galaxy Note20 Ultra(右)は右へ移動した

SペンはGalaxy Note10+(上)とGalaxy Note20 Ultra(下)でサイズやボタンの位置は同じようである

 Sペンの収納位置が変わったことで、長年Galaxy Noteシリーズを使い続けているユーザーは違和感を覚えるかもしれない。Note10+以前の機種では左手で本体を持ち、右手でペンを抜くときに本体の右端を指先で押せばよかった。一方Note20 Ultraでは本体を保持する手のひらの内側、本体下部の左側を指先で押さなくてならない。取り出しやすさではNote10+までの右端のほうがよかったと感じる。

Galaxy Note10+は右端からペンを取り出せる

Galaxy Note20 Ultraでは手のひらの中央側に指先を持っていく必要がある

1億800万画素カメラを搭載
動画機能を高めVlog用途にも利用できる

 Galaxy Note20 Ultraの背面で大きな存在感を示すのがトリプルカメラだ。3つのカメラを収納するモジュール部分はサイズが大きく厚みもある。ケースをつけることを前提にこのデザインにしたと考えることもできそうだ。カメラは1億800万画素の広角、1200万画素の光学5倍、デジタル50倍ペリスコープカメラ、1200万画素超広角の3つ。カメラの周りには数字などの記載は一切なく、シンプルな仕上げとしている。

 春モデル「Galaxy S20 Ultra」は1億800万画素カメラに4800万画素の光学10倍、デジタル100倍対応ペリスコープカメラ、1200万画素の超広角カメラ、300万画素のToFカメラを搭載、ハイスペックなカメラをアピールするかのように「SPACE ZOOM 100X」の文字がカメラモジュール部分に記載されていた。どちらも1億画素カメラを搭載するが、Galaxy Note20 Ultraはあえてそれをアピールしないデザインとしている。

Galaxy Note20 Ultraのカメラモジュール部分。数字などの記載は一切ない

本体からの厚みはかなりある。ケースを付けることを前提としたデザインか

 カメラのUIは一般的。Galaxy S20シリーズに合わせており「シングルテイク」「写真」「動画」「その他」とシンプルだ。写真モードではプレビュー画面下の3つのアイコンで「0.5倍」「1倍」「5倍」を切り替える。この倍率切り替えアイコンを押すとサブメニューとして「0.5倍」「1倍」「2倍」「4倍」「10倍」「20倍」「50倍」の切り替え表示が現れる。あるいは倍率切り替えアイコンを長押しすると、0.5倍から50倍までシームレスに好きな倍率を選ぶことができる。

カメラを起動。UIはシンプルだ

倍率切り替えアイコンをタップすると7つの倍率をワンタッチで切り替えできる

長押しでは倍率を自由に選べる

 写真のアスペクト比と1億800万画素の切り替えはプレビュー画面上のアイコンから行なう。動画の場合は、8K/16:9への切り替えも同等の操作で可能だ。カメラのモードの詳細などはその他からモード情報を見ることができる。

1億800万画素で撮影する場合は切り替えが必要

動画も8K録画は切り替えて行なう

カメラの各モードの説明も表示される

 その他のメニュー内には写真をマニュアルモードで撮影できる「プロ」に加え、動画も手動で設定できる「プロ動画」が追加された。プロ動画モードではGalaxy Note20 Ultraのマイクをリア(端末後方、カメラ方向)、フロント(端末手前側)、オムニ(両方)を切り替えたり、自由なズームや特定位置にピントを合わせるといった手動撮影が可能。また、シネマワイドサイズとなる21:9の動画モードへの切り替えも可能で、さらに21:9は8K録画にも対応する。

その他に加わった「プロ動画」モード

マイクの指向性を2方向+ミックスから切り替えもできる

21:9の動画もプロ動画モードから切り替え可能

 いくつか撮影をしてみた。それぞれの画質は1200万画素。1倍の写真は1億800万画素でも撮影してみた。なお50倍のデジタルズームもそこそこ使えるという印象。マクロモードはないが、草木などを近寄って撮ることはできる。

0.5倍で撮影

1.0倍で撮影

1.0倍、1億800万画素で撮影

5.0倍で撮影

50倍デジタルズームで撮影

花を撮影(10cm程度)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン