STIの今、そして未来がわかる展示も
過去の名車たちが並ぶエリアの反対側は、企画展示エリアが広がっています。展示内容は定期的に変わるそうで、現在は最新のコンプリートカーで米国市場向けモデル「S209」であるができるまでの様子を、当時の紙のスケッチや実際に開発されたパーツ、そして開発者の想いと共に、オシャレに展示されていました。企画書には「北米市場のテコ入れ」をはじめとする生々しいコメントも。エンジニアが何を考えて、どういうクルマ作りをしようかというメッセージがあちらこちらで見ることができます。
さらに進むと、従業員たちの愛用の品をポラロイドで紹介しながら「あなたにとって理想のドライビングとは何?」というコーナーも。従事する人なりが見えるのは面白いですし、何より「自分が乗るクルマは、こういう方が創ったのか」という顔が見えるものは嬉しいものです。オーナーとSTI、オーナーと開発者の絆を強く感じさせます。
そして入口から最も遠い場所に、オートサロン2018で展示されていたコンセプトカー「SUBARU VIZIV PERFORMANCE STI CONCEPT」を展示。今後のSTIの姿を明示する展示は、将来こういったクルマが出てくるかもという期待に胸がときめかずにはいられません。
そのほか、書籍コーナーでは過去の雑誌はもちろんのこと、社員のみに配布された本も閲覧できます。こちらも要チェックです!
ちなみにSTIのロゴは「STi」と、元々は小文字だったことをご存じでしょうか? 実はiはFuel injectionをもじったもので、当時の高級スポーツカーにはiをモデル名にしている車種が多かったのだとか。そこでiはスポーティーのイメージがあるということで、小文字のiを採用したそうです。96年に社名はSTI、ロゴはSTiと区別化。そして現在はどちらもSTIに統一されています。
3度目の訪問となった武闘派スバル女子の今泉さん。「何度来ても展示車が変わったりしていますし、発見がありますよね。STIギャラリーはSUBARUがもっと好きになる場所であるのはもちろんのこと、自分がSUBARUやSTIとつながっているんだ、家族の一員なんだ、ということを感じますね」との感想をもらいました。スバリストのメッカ、聖地でありますが、スバリストでなくてもクルマ好きなら楽しめる場所。クルマへのトキメキをもう一度思い出させてくれることでしょう。