体験型小売店「b8ta」がついに日本上陸! オープン前の有楽町店に潜入レポ
デジタルガジェットや雑貨、服飾品や化粧品まで
体験型店舗「b8ta」が日本上陸
オープン前の有楽町店をレポート
ベータ・ジャパンは8月1日、体験型店舗「b8ta」を、新宿マルイ1階と有楽町電気ビル1階にそれぞれオープンする。
米カリフォルニア州サンフランシスコに本部を構えるb8taは、商品のショールームや体験スペースの要素を持つ小売店で、アメリカに23店舗、ドバイに1店舗を展開中。
顧客は、スタッフのプレゼンテーションを受けながら商品を体験できるだけでなく、気に入ればその場で購入することも可能。メーカーには、月額30万円前後の料金で商品販売スペースを提供するが、商品の販売に必要な従業員の手配、トレーンング、シフト管理、在庫管理、物流のサポート、POSは全て月額料金に含まれる。
つまり、メーカーは月額料金を払うだけで、b8taの店内で自社の製品を販売できる。店頭で製品を売るために店舗を構えるのは不安/資金に余裕がないというメーカーにとっても、リスクを最小限に抑えた店頭販売が実現するというメリットがある。
合わせて、店舗内に設置したセンサーや、商品ごとに用意されたタブレット端末で取得したデータも、マーケティングデータとしてメーカーに開示。商品の前に立ち止まっていた人の数や、商品との接触時間といったデータが含まれ、企業のマーケティングに役立てられる。
こうした事業形態は「Retail as a Service(RaaS、サービスとしての小売り)」と称される。国内ではまだ一般層にまで浸透していない概念だが、そのパイオニアとしても知られるb8taが上陸したことで、国内の小売にどのような影響が出るのかも、今後注目したいポイントだ。
なお、今回オープンするb8taの国内2店舗は、丸井グループ、三菱地所、カインズがベンチャーキャピタルの米エボリューションベンチャーズを通じて出資し、ベータ・ジャパンが運営する。
有楽町電気ビル1階にオープンする「b8ta Tokyo - Yurakucho」の内覧会に参加する機会を得たので、次ページから店内の様子と、取り扱い商品の一例を紹介したい。