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G-SHOCK初の心拍センサー搭載 スポーツに特化した「GBD-H1000」レビュー

2020年07月10日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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スマホのアプリに届いた通知をG-SHOCKの画面で確認できる

視認性の高いMIP液晶でスマホからの通知をチェック

 スマホに届く通知はウォッチの画面で確認できる。通知の知らせはブザー音か、またはビジネスシーンを想定してバイブレーションから選べる。

 GBD-H1000のディスプレイには、モノクロ表示のMIP(Memory In Pixel)液晶が使われている。バックライトを使わずに、周囲の環境光を活用する反射型液晶なので、明るい昼間環境下で画面が見やすく、消費電力も低いのが特長だ。反対に夜間や暗い場所で少し見づらくなるため、高輝度LEDライトが内蔵されている。

明るい環境下で効果を発揮するMIP液晶。コントラストが高く細かな文字まで見やすい

夜間には高輝度LEDを点灯すると高い視認性が確保される

 スマートウォッチとしてのバッテリー性能は、驚くほどにタフだ。時刻や歩数計を表示するふだん使いの「時刻モード」であれば、必要なバッテリーがソーラー充電機能だけでまかなえる。蛍光灯下の室内では毎日約8時間、晴れた日なら窓際に2時間置けばフル充電になるという。

 GPSや心拍計などの機能を使うとバッテリーの減りが速くなるが、その際には付属するUSBケーブルでチャージもできるハイブリッドチャージ方式としている。最大約2.5時間のUSB充電で、トレーニング機能が約14時間連続して使えるので安心だ。

USB充電ケーブルは特殊な形状の端子を採用。約2.5時間の充電でトレーニング機能を約14時間連続して使える

 筆者はGBD-H1000をテスト期間中に毎日身に着けていた。1時間ほどウォーキングやジョギングで体を動かす場面ではトレーニングモードをオンにして、残りは時刻モードにして過ごしたが、10日ほど経ってようやくバッテリー残量のゲージが6段階の半分ぐらいまで低下したため、ようやく念のたUSB充電器を使ったほどスタミナは優秀だった。

アップデートによる機能追加、ほかのフィットネスアプリとの連携にも期待

 GBD-H1000は、フィットネスやアクティビティトラッキングの機能に特化している。トレーニングの経路履歴を地図で表示できる機能や、ワールドタイムの時刻合わせがアプリを使って素速くできるところはトラベル用途にも役立つと思うが、もしもさらに音楽再生ができるプレーヤー機能が欲しかったり、ユーティリティアプリを追加して機能のカスタマイズが楽しみたいのであれば、カシオが発売しているGoogle Wear OSを搭載する「PRO TREK Smart」シリーズのスマートウォッチも選択肢として比較検討してほしい。

 心拍数のデータはVO2maxの計測やトレーニング分析に使う目的がメインなので、いわゆる健康管理や睡眠サイクルを調べるための機能は本機に搭載されていない。現在はMOVEアプリの情報をSTRAVA、Google Fitアプリに連携する機能を実現している。GBD-H1000で取得した心拍数のデータを、アプリ連携によりさまざまな用途に役立てる連携機能は今後も充実する可能性がありそうだ。

 GBD-H1000のアクティビティ計測は基本的に屋外でのランニング、ウォーキングを想定しているが、室内ランやトレイルランニング、エアロバイク、屋外自転車などの種目にも心拍トレーニングや解析機能は活用できる。ただ、最近は新型コロナウィルス感染症への対策として、ストレッチやヨガなど室内で安全に身体をメンテナンスできるトレーニングにも注目が集まっている。GBD-H1000にもぜひ室内トレーニングでアクティビティのリアルタイム計測をしたり、取得したデータを元にコーチングしてくれる機能を追加してもらいたい。

 GBD-H1000は操作性がとてもシンプルで充電の手間もかからないので、トラディショナルな腕時計に似た感覚で楽しめる。スポーツウェアに合わせやすい、4色のラインナップも揃えた。運動不足に悩んでいる方はぜひチェックしておきたいスマートウォッチだ。

 

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