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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第234回

米軍の「布用スタンプ」がちょっとレトロでいい感じ

2020年07月05日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506) 編集● ASCII

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米軍払い下げのスタンプセットを発見

 いろんな物を買ったまますっかり忘れてることが、時々というか割と頻繁にあるんですけど、またひとつ、思いもよらない場所から見つかりました。

 本棚から本を取ろうとして手前に積んであるプラモの山を移動させていたら、うっかりその山を崩しちゃったんですよね。そしたら落ちた作りかけプラモの箱から、米軍のスタンプセットが飛び出してきて。そういえばずいぶん前に米軍払い下げのバリバリの中古品を買ったなーと。

米軍払い下げのスタンプとスタンプ台のセットが出てきました

 なんでそんな所に入れていたのかさっぱり覚えてないし、いつ入れたのかも記憶になく、中身さえ確認していなかったので、これを機にチェックしてみました。

迷彩服などにマーキングするためのスタンプです

 このスタンプセット、紙に押す普通のスタンプだと思っていたんですけど、ケースに「COM-PAC Clothing Marking Kit」と書かれていました。どうやら、服や帽子、バッグなどの布類にマーキングするためのアイテムらしいです。

ケースには米軍のインシグニアが描かれています。左から米陸軍、海軍、海兵隊、空軍のもの

 ケースに描かれているマークは、米軍の陸軍、海軍、海兵隊、空軍のインシグニア(徽章)。ズラリと並んでいるあたり、軍で広く使われていることをうかがわせます。米軍は長らくこの4軍に沿岸警備隊を加えた5軍で構成されていましたが、2019年12月20日に第6の軍として宇宙軍が誕生しました。そのうち宇宙服や宇宙船の払い下げ品が出回る日がくるかもしれませんね。

全文字揃ってました!

 フタを開けると、中には黒いゴム製のスタンプとホルダーがごちゃごちゃと入っていました。いかにも中古品ですね。

中にぐしゃぐしゃと入っていたのはアルファベットと数字のスタンプと、それを並べてセットするためのホルダー

 スタンプはアルファベットと数字があるようです。新品状態ではそれぞれの文字や数字がバラバラではなく、繋がったシート状になっていたらしく、アルファベットは1文字だけになっているものもあれば、隣の文字と繋がっているものもありました。それをABC順に並べていって、全種類あるかどうか確認してみます。

並べてチェック。アルファベットも数字も全種類ありましたが、1個しかないのもちらほら

 ネットで調べてみるとアルファベットは各文字2個ずつ、数字は4個ずつ入っているそうで、実際、順番に並べてみるとほとんどの文字は2個ずつありました。数字は全部繋がったままだったので未使用のようです。

 抜けてる文字があるんじゃないかと不安でしたが、幸いアルファベットもAからZまで全文字揃っていました。ナイス! ただ、KLMPQRWXZは1個ずつだけ、逆にOとS、Tは3個入っているというバラバラっぷりです。誰かが使った時に返さなかったり、別のセットから持ってきてそのまま入れちゃったりしたんでしょうね。テキトーだなぁ。人のことは言えないけど。

 並べていて不思議だったのはEのスタンプ。これだけちょっと特殊で、なぜかEの隣がFではなく、「-」(ハイフン)が繋がっていたんです。なぜここにハイフン……と思ったんですけど、あれかな。新品状態ではEが1行目の左端になってて、行幅をほかの行と合わせるために-を入れたのかな。今なら@も欲しいところですよね。

 左上に並んでるのは人名に使われる特殊な文字列だと思います。O'やMc、Mac、フランスっぽいDe、La、Leっていうやつで、ワタシには全然不要。あったとしてMcDonald'sぐらいかな。

ホルダーに見知らぬ人の名前が

 文字をはめ込むホルダーは、大きいのと小さいのが1個ずつ、合計2個入っていました。大きさと数が正しいかはわかりませんが、このぐらいの大きさがあれば十分です。

ホルダーは大小1個ずつ。使いかけのままになっていました

 大きいホルダーにはR.PAWEL、小さい方にはMIKEという名前がセットされたままになっていました。誰だパウエルとマイク。

 使ったらちゃんと片付けなさいよと思ったんですが、それはさておき、セットされている部分に違和感が。ホルダーが広がっちゃってるように見えるんですよね。

 もしかしてホルダーが小さい!? と思ったんですが、外してみたらバラで入っていたスタンプと大きさが違っていました。そっちかよ!

左がホルダーにはめ込まれていたスタンプ。ちょっと大きいですよね

 別の製品からスタンプを持ってきたんですかね。大きさが違うのでは、ほかと一緒には使えないので、このスタンプはゴミ箱にポイです。

ホルダーにはめ込んで使います

 ホルダーもスタンプと同じくゴム製で、スタンプをはめ込んでいって文字列を作るようになっています。やってみましょう。

ホルダーに好きな文字をグイグイ入れていきます

セット完了。柔らかくて歪みがちなので、まっすぐに修正します。twitterのアカウント「TK6506」をつくってみました

 スタンプの片側をはめたら反対側をグイッと押し込めばオーケー。最後に全体の歪みを直してまっすぐにすればセット完了です。

キッチリしていないのが逆にいい感じ

 布にスタンプしてみます。

 スタンプ台はジッパー付き袋に入れられていました。黒と白があって、黒い方はだいぶ乾いちゃってるけど、白はビニールパックされたままの新品。……なんですが、開けてみたら黒以上にカスカスに乾いていて、指で触ってもまったくインクが付きませんでした。残念。

謎の紙と一緒にジッパー付きの袋に入ったスタンプ台

 インクと一緒に入っていた謎の紙は、インストラクションシート兼、余分なインクが布に付かないようにするマスキングシートでした。

使い方が簡単に書かれたインストラクションシート。マスキングシートも兼ねています

 使える方の黒インクで試してみます。

スタンプ台にポンポンと。黒インクはギリギリ使える感じでした

 布用のインクですが使い方は普通のスタンプ台と同じ。ポンポンと付けて押すだけです。ちょうどいい布がなかったのでメガネ拭きにスタンプ。まずはマスキングシートなしでやってみます。

マスキングシートなしで押してみたら、線状の汚れがついてしまいました

 慎重に押したつもりでしたが、関係ないところにインクが付いてしまいました。次はマスキングシートを置いて試してみます。

マスキングシートを置いて、窓の部分にスタンプします

 やっぱりマスキングシートは必須ですね。このあと一度洗うと定着するみたいです。

 数字がガタガタしたり歪んだりしてますが、それはそれで味があってよくないですか? 今ならプリンターできれいに印字することもできるんでしょうけど、逆にこのハンドメイド感が嬉しいっていうか。ミリタリーっていうより手作り小物みたいになっちゃいましたけど。

ダンボール風の名刺に使うといいかも

 100円ショップで買ってきたスタンプ台を使ってダンボールにスタンプしてみました。

黒と赤の普通のインクで試してみます

ダンボールに押したらこれもまたいい感じに

 ダンボールに押すと、いかにもミリタリー調に! なんですかね。背景の色かな。布も青じゃなくて、OD(オリーブドラブ)とかカーキとかだったらもっとミリタリー感が出るのかもしれません。

 なんか、これで名刺を作ったらちょっとレトロでいい感じのができそうですよね。クラフト紙の名刺用紙で作ってみようかな。

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