世界最大のファーウェイストアが上海にオープン!
ファーウェイは6月24日、上海に5000平方メートルの敷地面積を誇る巨大なストアを開業しました。上海、いや中国で一番の繁華街と言われる南京東路にそびえたつフラッグシップストアは、1935年に建てられたという歴史的なビル「南京大楼」をまるごとファーウェイ製品で埋め尽くした「ファーウェイのテーマパーク」とも呼べる店舗です。5Gスマートフォンからウェアラブル製品、スマートTVなどファーウェイの最新製品やサービスをいつでも体験することができるのです。
3階建ての店内に入ると、レンガ造りの外観からは想像できない近代的な明るいインテリアが来客を迎えてくれます。歴史とテクノロジーの融合を感じさせてくれるわけです。開放感を味わえる大きな窓から入る自然光は、店内のエネルギー消費量を削減する効果もあります。「見た目が美しいだけの店舗」はこれからの時代にはマッチしていません。IT業界のリーダーであるファーウェイだけに、自然との調和を第一にした店舗設計をしたわけです。
1階はファーウェイの全製品が展示されています。テーマごとの展示も行なわれており、ビジネス環境向けにはノートPC「HUAWEI MateBook」シリーズとスマートフォンの連携などをその場で試すこともできます。また、ほかの店舗では滅多に触ることのできない折り畳みスマートフォン「HUAWEI Mate Xs」もここではデモ機が展示されているようです。
2階はAIライフをテーマとしたゾーン。5つに区切られたスペースはそれぞれスマートホーム、モバイルオフィス、フィットネス&ヘルスケア、イージートラベル、エンターテイメントのゾーンに分けられています。ここでは「5GとAIテクノロジーによるシームレスなAIライフ」を展示しています。
1階で最新製品をじっくり堪能し、2階に上がればそれを使った新しく便利な生活を体験できる、というわけです。もはやファーウェイはハードウェアを売るだけではなく、スマートライフを提案する企業へと変わっているのです。
そして3階は多目的スペースとなっており、写真の展示会などが開催されるとのこと。いずれはVRやARを使った新時代のエンターテイメント展示なども行なわれることでしょう。
吹き抜けにあるアトリウム空間は階段状になっており、思い思いに座って休憩することもできるようです。店内には椅子の設置も多く、ファーウェイの製品を体験しに来店するだけではなく、気軽に立ち寄って友人と話をしたり、仕事のアイディアを考える場としても使えます。そしてせっかく立ち寄ったのだから、店から離れる前は1階の新製品をちょっと体験するのもいいですね。
店内には約220名のスタッフがおり、いずれも「その道」のエキスパートぞろい。スポーツや音楽、ビデオブロガーの経験者もいるため、スマートフォンの単なる使い方だけではなく、応用方法についてもコミュニケーションを取りながら教えてもらうことができます。
さらには1階にあるスペース「ファーウェイコミュニティー」や各階ではビデオ作製、プログラミング、フィットネスなど毎日60以上の無料講座が開催されます。毎日通えばスマートフォン利用のプロになれることは間違いなし。上海に住みたくなります。
さて、こんなにすごいファーウェイのフラッグシップストアですが、筆者は残念ながらまだ訪問できていません。新型コロナウィルスの影響で、2020年6月末時点ではまだ中国へ外国人が自由に入れないからです。「行ってもいないのに、すごさはわかるのだろうか?」と思われる方もいると思いますが、筆者はすでに2019年9月にオープンした深センのフラッグシップストアを訪れています(ファーウェイの超巨大なフラッグシップストアが深センに誕生)。
深センのフラッグシップストアも広い店内に知識豊富なスタッフが揃っており(英語のできるスタッフもいました)、デモ機を試しながらわからないことがあればすぐ教えてくれるなど快適な体験をしました。上海のフラッグシップストアはさらに規模が大きくなっていることから、ファーウェイの発表を聞いただけでワクワクしてしまうのです。
ファーウェイのコンシューマービジネスグループCMOのHerman Zhuは、このフラッグシップストアについて以下のように語っています。
「上海のフラッグシップストアは消費者、開発者、地元アーティストをつなぎ、さらに歴史、芸術、技術、未来を結び付けることで地域社会に恩恵をもたらすでしょう。これは中国周辺の主要都市に今後展開する予定の“シティスクエア”の1つです。誰もに来ていただけることを歓迎します」。
上海に渡航できるようになったときは、真っ先に訪問したい場所です。
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!
→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む
★ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

この連載の記事
-
第739回
スマホ
大型ショッピングモールで「Galaxy AI」を体験できるポップアップイベントに参加! -
第738回
スマホ
Galaxy S25発売記念! 日本未発売の「Galaxy S25+」をほかの2モデルと比較 -
第737回
スマホ
OPPO Find X8の「XPAN」モードで写真撮影にこだわるようになった -
第736回
スマホ
日本でも欲しい! eSIM非対応スマホをeSIM化するSIMカードなどをGlocalMeがCESで展示 -
第735回
スマホ
もはやアート! シャオミ「Xiaomi 15 シルバー版」は背面の凹凸模様が美しすぎ -
第734回
スマホ
Androidから脱却のファーウェイ独自スマホOSと現行版の違いを見る -
第733回
スマホ
ハッセルブラッドカメラで話題の「OPPO Find X8」の日本未発売カラー3色を比較した -
第732回
スマホ
紙のような書き心地のタブレット「HONOR Pad 9 Pro」は学生に人気 -
第731回
スマホ
スマホ世界シェア4位をうかがう「Infinix」から激薄モデルや折りたたみが続々 -
第730回
スマホ
AQUOS R9 proのカメラ周りをドレスアップ! フィルター装着で広がるスマホの楽しみ方 -
第729回
スマホ
激薄折りたたみ「Galaxy Z Fold Special Edition」のケース3種類を試す - この連載の一覧へ