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個別単体利用のほか、NVMe RAIDの構築方法も紹介

M.2 SSDを手軽に4枚増設!Gen 4対応拡張カード「HYPER M.2 X16 GEN 4 CARD」を試す

2020年06月26日 17時45分更新

文● 松野将太 編集●ASCII

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 今やPC用のストレージとしてすっかり定番化したM.2 SSD。OSをインストールするシステムドライブに使うのは当然として、最近ではデータ保存用に複数枚利用するユーザーもずいぶん増えたような印象を受ける。3D NAND技術の向上による低価格化や、シーケンシャルリードで毎秒5000MBを超える高速なPCI Express 4.0(Gen4)対応SSDの登場などもあり、PC向けストレージとしては盤石の地位を築いていると言っても過言ではないだろう。

 しかし、いくら便利なM.2 SSDでもマザーボード上のM.2スロットの数は限られる。そんな状況を変えるべく、近年はPCI Expressスロットに装着するM.2スロット搭載拡張カードが登場した。現行の拡張カードは1枚につきM.2 SSDを4枚まで装着でき、それぞれを独立して使用したり、RAIDを構築したりと活用の幅が広がるのがメリットと言える。

 ASUSが今年3月にリリースした拡張カード「HYPER M.2 X16 GEN 4 CARD」は、AMDプラットフォームとの組み合わせでPCI Express Gen4タイプのM.2 SSDに対応可能な最新モデルだ。というわけで、今回はHYPER M.2 X16 GEN 4 CARDのサンプルを用い、本製品の特徴を紹介する。

最大4枚のPCIe Gen4対応M.2 SSDを装着可能

「HYPER M.2 X16 GEN 4 CARD」。実売価格8000円前後

 HYPER M.2 X16 GEN 4 CARDはM.2スロットを4基備えており、デスクトップPCのPCI Expressスロットに挿すことで最大4枚のM.2 SSDを利用可能にする拡張カードだ。アルミニウム製ヒートシンクと小型ファンを搭載し、複数のM.2 SSDを無理なく冷却できる。また、PCI Expressスロットに空きがあれば、複数のカードを同時に利用できるため、その気になれば10枚以上のM.2 SSDを認識させることも不可能ではない(参考記事:M.2だけでも5基!ROG Zenith II Extremeで内蔵SSD数の限界に挑戦)。

ヒートシンクカバーのネジ留めを外し、内部にアクセスすることで4枚までのM.2 SSDを装着できる

 従来モデル「HYPER M.2 X16 CARD V2」との違いは、接続方式がPCI Express 4.0×16に対応し、帯域幅が最大256Gbpsにアップした点だ。対応するマザーボードはAMD TRX40/X570、またはIntel X299/Z390/Z370チップセット搭載モデル。現在IntelプラットフォームではPCI Express Gen4が利用できないため、PCI Express Gen4接続はAMDプラットフォームのみの対応で、IntelプラットフォームではPCI Express 3.0(Gen3)接続となる。

M.2スロットは2242/2260/2280/22110に対応

 搭載可能なM.2 SSDのサイズは2242/2260/2280/22110の4種類。なお、本体サイズは270(L)×122(W)×15(H)mmとやや長めなので、マザーボード上のM.2スロットが少ないMini-ITXフォームファクターと合わせて使用するといった際にはPCケースのサイズに気を配る必要があるだろう。

SSDを取り付けたらカバーをネジ留めし、PCI Express×16スロットに挿す。補助電源などは必要ない

 M.2 SSDを装着する際はいったんヒートシンクカバーを外す必要があるが、SSDさえ装着してしまえば、あとはビデオカードのようにマザーボードのスロットに挿し込むだけでOKだ。

ビデオカードをPCI Express×16スロットの1段目、本製品を2段目に並べた

厚みは1スロットぶんだが、カード長は約270mmとハイエンドビデオカード並みだ

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