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MacのCPU変更がついに発表! 「WWDC 2020」特集 第12回

アップルのAirPodsアップデートに興奮した #WWDC20

2020年06月25日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●自動切り替え

 iOS 14に含まれるAirPodsソフトウェアアップデートで触れられた話題は2つです。1つは全モデルが対象で、アップルデバイス間の自動切り替えに対応する点でした。

 AirPodsはW1・H1チップによって、1つのアップルデバイスでペアリングすると、同じApple IDでログインしている他のデバイスにも情報が共有され、何度もペアリングをする必要がなくなります。

 この点はバッテリーとともに、ワイヤレスヘッドホンの「ペイン」、面倒くさいポイントでしたが、AirPodsはこれをソフトウェアとクラウドで解消しました。完全ワイヤレスヘッドホンのスタイルも相まって、AirPodsがiPhoneの不振を穴埋めするほどのヒットになりました。

 しかし普段複数のアップルデバイスを使っていると、こんな場面に遭遇します。たとえば……

 「AirPodsを使ってMacで音楽を聴きながら仕事をしていたら、iPhoneに電話がかかってきたので、席を外して電話に出たい」

 もしその場で電話できるなら、通話が転送されるMacでそのまま通話を始めればいいのですが、席を外すとなるとiPhoneで電話を受けなければなりません。とっさにAirPodsの接続をMacからiPhoneに切り替えるというのも面倒なので、AirPodsを外してiPhoneを耳に当てて通話する、というのが現状の解決策です。

 その電話が長電話になってしまって、AirPodsで通話したかった……と思うこともしばしば。

 そんなシチュエーションを経験したのかどうかわかりませんが、アップルのエンジニアはこの問題の解決に取り掛かろうとしています。

 結果から言えば非常にシンプルです。先程の例文を書き換えるなら、

 「AirPodsを使ってMacで音楽を聴きながら仕事をしていたら、iPhoneに電話がかかってきたので、席を外して電話に出たら、そのままAirPodsで通話ができた」

 というわけです。

 これまでアプリには「ハンドオーバー」という仕組みがあり、iPhoneで見ていたSafariのページをMacで続けてみたり、Apple Watchで取った通話をiPhoneで引き継いだりすることができました。

 これと同じ感覚で、AirPodsをそのままつけっぱなしにしていても、触っているデバイスに引き継がれて通話や音楽聴取ができるという仕組みです。これでまた一つ、ワイヤレスヘッドホンの「ペイン」がなくなるというわけです。

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