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MITテクノロジーレビュー

青春とRPGを組み合わせたゲームシステム、シナリオ、自由度の高さが魅力

PC版「ペルソナ 4 ザ・ゴールデン」で青春ドラマとJRPGの醍醐味を味わってみませんか?

2020年06月20日 13時00分更新

文● 市川 ●編集 ASCII

青春を謳歌するという面白さがここに

青春を謳歌できる日常パートも用意。戦闘パート、捜査パートと同時並行で進めていくイメージだ

八十稲羽市にある主要スポットへ移動できる

 本作のメインストーリーは、仲間とともに殺人事件の謎を調査するパートと、テレビの中の異世界を探索してシャドウと戦うパートのほかに、青春を謳歌できる日常パートも用意されている。これら3つのパートを同時並行で進めていく。

「ジュネス 八十稲羽店」に行くとテレビの中の異世界へ入ることができる

勉学や部活動、仲間たちとの交流など、余暇を過ごすこともできる。1日1日をどう過ごすかはプレイヤー次第だ

 本作は自由度が高く、理想的な青春を思うがままにシミュレートできる。テレビの中の異世界を探索してもよし、日常生活を送ってもよしと、1日1日をどのように過ごすかはプレイヤー次第だ。だが、完全に自由というわけではなく、本来の目的を思い出させるかのように時間制限が設けられている。町中に霧が立ち込めると、テレビの中の異世界に迷い込んだ失踪者(キーパーソン)が死ぬ、つまりゲームオーバーとなるのだ。

天気予報を逐一チェックしなければならない。雨の日が続いた翌日に霧が立ち込めると、テレビの中の異世界に迷い込んだ失踪者が死んでしまうからだ。当然のことながら、ゲームオーバーを迎える羽目になる

戦いに備えて装備を購入しておこう

 いくら自由とはいえ、主要のタスクを達成しないと青春はそこで終了。タスクを早く、そして漏れなく攻略できるよう、効率的なスケジュールを組まなければならない。最初は1日をどう過ごそうか迷うが、優先すべきタスクを決めておけばスムーズにこなせるのではないかと思われる。

 例として、今日はダンジョンを少し探索し、明日は勉強に集中するといった具合だ。1日1日のスケジュールを管理し、メインストーリーの進行とキャラクターの強化を同時並行で進めていく。日常生活をシミュレーションする面白さもあると感じた。

寝る前に勉強する様子

仲間の1人と会話を楽しむ様子

 1年の間で、勉学やバイト、部活動、仲間と遊びに行くなど、多岐にわたるイベントが発生する。ときには季節限定のイベントも発生し、輝かしくもポップな青春を堪能できる。「シリアスな状況なのに青春しちゃっていいの?」と思う人もいるだろうが、実は青春を謳歌するという行為は本作における攻略の要となっているのだ。

仲間やサブキャラクターたちと交流することで、「コミュニティ」のランクが上がっていく。ランクが1段階アップすると好感度も上昇するほか、指定された属性のペルソナ合体時に経験値ボーナスも得られるのだ

 パーティーメンバーやサブキャラクターたちと交流すると、絆を意味する「コミュニティ」(以下、コミュ)が芽生える。各キャラクターと交流することで、コミュのランク(10段階)を上げていく。ランクが1段階アップすると好感度も上昇する。

 その恩恵として、指定された属性のペルソナを合体時に経験値ボーナスが得られるのだ。加えて、パーティーメンバーとの絆を深めれば、戦闘中に「敵の攻撃をかばう」「ダウンした味方を起こす」などといった行動を取ってくれる。

主人公のパラメーター「勇気」「知識」「伝達力」「寛容さ」「根気」を上げることで、新たなイベントの発生や会話の選択肢が増える

町中にあるイベントを経験し、5種類のパラメーターを上げる作業も求められる

 また、イベント時に主人公のパラメーター「勇気」「知識」「伝達力」「寛容さ」「根気」が上がることも。5つのパラメーターを上げれば上げるほど、新たなイベントの発生や会話の選択肢が増えるようになっている。

 逆にいえば、特定のパラメーターを上げないとイベントの発生はおろか、好感度アップにつながる会話の選択肢を増やせないということだ。こういった自分磨きの作業は、メインストーリーを攻略する際の必須条件といってもいいだろう。

 青春を謳歌すればするほど、プレイヤーを含むパーティーメンバーも強くなるうえに、絆も深まっていく。ユニークでありながらも強化要素の一部として重要な役割を果たしていると感じた。日常パート内で発生するサブイベントの種類は豊富にあるので、メインストーリーを含むとプレイボリュームはかなり多めだ。コンプリートを目指してガッツリプレイするなど、やり込み要素は十分すぎるほどに高い。

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