AIに撮影を任せる「シングルテイク」など便利な機能が充実
もう1つ、Galaxy S20のカメラで特徴的な機能となるのが「シングルテイク」だ。これは数秒間の動画を撮影する感覚で撮影すると、その中からAIが自動的に最適なカットやエフェクトを自動的に選択し、ベストショットを選出してくれるというもの。写真というより動画を撮影してその中からベストショットを選び出すイメージだが、構図が決まらない時などに活用すると便利かもしれない。
他にも背景をぼかした「ライブフォーカス」や、夜景を綺麗に撮影できる「ナイト」など、Galaxy S10から継続して搭載されている機能も用意。さまざまなモードを選んで撮影を楽しむことが可能だ。
一方で、フロントカメラは1000万画素/F値は2.2と、ハイエンドモデルとしては控えめのスペック。シングルテイクやナイトモードなど新しい撮影スタイルが利用できるが、やはり今回の注力ポイントはメインカメラの方だといえる。
【まとめ】魅力はあるが「Galaxy S20+」の存在が悩ましい
それ以外の性能面を確認すると、チップセットはクアルコムのハイエンド向け「Snapdragon 865」で、メモリーは12GB、ストレージは128GB。同時期に登場したシャープの「AQUOS R5G」と比べるとストレージは少ないが、それ以外はほぼ同等の性能であり現時点では最強クラスといえる。もちろんストレージはmicroSDで1TBまで増強可能なので、8K動画を利用するならそちらでカバーするのがいいだろう。
またバッテリーは4000mAhと、ハイエンドモデルとしてはコンパクトながらもかなりの大容量を誇る。Qiによるワイヤレス充電にも対応するので利便性も高いだろう。
通信に関しては「5G」をうたうだけあって、もちろんドコモ、auそれぞれの3.7GHz/4.5GHz帯の5Gネットワークに対応。Wi-FiもGalaxy S10同様、Wi-Fi 6に対応するので、今回はあまり試すことができなかったが家でも外でも1Gbpsに匹敵する通信速度が期待できそうだ。
Galaxy S20 5Gは非常にパワフルながらコンパクトで使い勝手も良く、カメラも十分特徴的な機能・性能を備えており、5G対応ハイエンドスマートフォンの中では非常にバランスが取れている。最新モデルだけあって、一括払いで10万円を超えるという価格面でのハードルはどうしてもあるのだが、それを除けば幅広く受け入れられやすいモデルだといえる。
ただ悩ましいのは、6.7型とより大画面のディスプレーを備え、カメラに深度センサーが加わり、なおかつ5Gのミリ波帯にも対応する「Galaxy S20+」の発売が控えているということ。今使えるコンパクトさを取るか、もう少し待って大画面を取るかというのは、悩ましい選択だ。
ドコモ「Galaxy S20 5G SC-51A」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | サムスン電子 |
ディスプレー | 6.2型有機EL |
画面解像度 | 1440×3200ドット |
サイズ | 約69×152×7.9mm |
重量 | 約163g |
CPU | Snapdragon 865 |
内蔵メモリー | 12GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 10 |
5G最大通信速度(下り/上り) | 3.4Gbps/182Mbps |
5G対応周波数 | Sub6 |
無線LAN | IEEE802.11ax(2.4/5GHz対応) |
カメラ | アウト:約1200万画素(広角/F1.8) +約1200万画素(超広角/F2.2) +約6400万画素(望遠/F2.0) /イン:約1000万画素(F2.2) |
バッテリー容量 | 4000mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
防水/防塵 | ○/○(IPX8/IP6X) |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
USB端子 | Type-C |
Qi | ○ |
カラバリ | コスミック グレー、クラウド ホワイト、クラウド ブルー |
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