色々学べる秀逸なキットです
完成後に遊ぶのも楽しいですけど、この製品の醍醐味は組み立てキットであることと、お子さんがものづくりを学べる点にあります。切る、はめ込む、ネジで固定するなど工作の基本が詰まっているので、作る楽しさを味わえること請け合いです。
説明書のとおりに各パーツをランナーと呼ばれる枠から切り取り、はめ込んだり、ネジを締めたり、貼ったりしていきます。必要な道具はニッパーとプラスドライバー、ハサミ、マーカーペン、定規、コップと水。ワタシはパーツを綺麗に切り取るためにデザインナイフを用意しました。
チューブをカットする際、定規で測ってマーカーペンで印を付け、ハサミで切るよう指示されていますが、組立説明書に原寸大のチューブのイラストが描かれているので、それに合わせてカッターなどで切れば、定規もマーカーペンもハサミもいりません。
動作の仕組みにも注目
歯車や軸、バネ、リンク、水圧シリンダーなど機械要素も満載。ひとつひとつよく見みてみるといろんな発見があります。
3本の指の根元にある水圧シリンダーは内径が約13.2mmでした。それに対して、自分の指で動かすシリンダーは内径が約8.9mm。面積比は約2.2倍なので握る力が2.2倍に増幅されます。おじさんには昔懐かしいパスカルの原理ですね。親指のシリンダーはどちらも内径約13.2mmだったので、力を伝達しているだけのようです。
もうひとつ重要なのがリンク機構。リンク機構はリンクと呼ばれる部品がジョイントと呼ばれる関節でつながっていて、動作を伝達したり別の動作に変換したりします。サイボーグハンドでは指で握る部分とシリンダーがリンク機構でつながれ、さらに指のシリンダーの動きを、指を曲げる動作に変換しています。
ほかにも指の開き具合を変えるダイヤルは歯車と軸が組み合わされ、指の角度を変更する部分ではカチカチと数段階で止まるラッチが使われています。シリンダーのスプリングや各部を固定しているネジも機械の基本的な要素ですし、物をつかむためにスポンジの摩擦を利用しています。
ひとつひとつの動きは単純なのに、全体では複雑な動きを見せるサイボーグハンド。つかんだり持ち上げたりしながら、なぜそう動くのか、どういう仕組みになっているのかをお子さんと追いかけてみると、いろいろと発見があって楽しいんじゃないかと思います。
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