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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第29回

【鉄板&旬パーツ】NZXTの水冷クーラー「Kraken M22」は16コアCPUを冷やせるか?

2020年05月06日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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32スレッドCPUはギリギリオッケーか?

 全スレッドが100%負荷、動作クロック4GHz前後になる「Blender」でのCGレンダリング中のCPU温度から、「Kraken M22」の冷却性能などをチェックしていこう。

 デフォルトのシングルファンでCPU平均温度が71.9度、最高温度81.6度と参考で計測した空冷CPUクーラーこそ下回ったが、水冷としては、ちょっと物足りないCPU温度になった。120mmラジエーターのため、やむを得ないところだが、内部にパーツがギッシリ詰まる小型PCケースでは、さすがに32スレッドCPUは厳しいだろう。

 騒音値はPCケースフロントトップから上に60cmの位置で計測しているため、ラジエーターを取り付けたPCケース背面からそれなりに離れているが、デフォルトの「Aer P120」ではテスト中にファン回転数が2000rpm程度まで上昇するため、40dBA台を記録した。夜更けなど静かな環境では、やや回転音が気になりだすかもしれない。

 続けて、人気のあるNoctua製ファンの「NF-F12 PWM」を試したが、騒音値は約35dBAとかなり静かだが、残念ながらCPU温度は74.7度までアップ。すでに回転数は最大値となる1500rpmなので、これ以上の冷却アップには、ファンの追加が必要だ。

Blender実行中のCPU温度。処理終盤5分間の平均値と最高値(単位:℃)

Blender実行中の騒音値(単位dBA)

デュアルファンで冷却効果アップをねらった

 続いてはラジエーターをファンでサンドイッチにしたデュアルファン化を試したところ、「Are P120」、「NF-F12 PWM」ともに冷却性能がアップした。1基2300円前後の「NF-F12 PWM」を2基搭載するのはコスト面でかなり微妙だが、ファンの増設での冷却効果アップは見込めるので十分アリだろう。

デュアルファン搭載時のCPU温度(単位:℃)

デュアルファン搭載時の騒音値(単位dBA)

BTO PCや魅せる小型PCを彩ろう!

キレイなLEDイルミネーションを小型PCでも実現できる「Kraken M22」

 高いとは言えないが、10コアクラスのCPUなら十分冷却できる冷却性能を備えつつ、インフィニティーミラーによるキレイなLEDイルミネーションを120mmファンスペースしかないBTO PCや、小型PCに搭載できる「Kraken M22」は、悪くない選択肢だ。

ツクモのBTO PCブランドのeX.computerから登場している「G-GEAR Powered by Crucial GC7J-A194ZT/CP1」など、サイド強化ガラスパネル採用のBTO PCへのアップグレードにもねらい目だ

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