このページの本文へ

鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第29回

【鉄板&旬パーツ】NZXTの水冷クーラー「Kraken M22」は16コアCPUを冷やせるか?

2020年05月06日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Ryzen 9 3950Xを冷やしてみた

ラジエーターを2基のファンでサンドイッチにしたデュアルファンなど、NZXTのミドルタワーPCケース「H510」に取り付けて、冷却性能をチェックしてみた

 X570チップセットを搭載するMSIのハイエンドマザーボード「MEG X570 UNIFY」や、DDR4-3200メモリー、NZXTのコンパクトミドルタワー「H510」などで構成したテスト環境に、16コア/32スレッドCPUのRyzen 9 3950Xと「Kraken M22」を搭載して、冷却性能と騒音値をチェックしてみた。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 3950X」
(16コア/32スレッド、3.5~4.7GHz)
マザーボード MSI「MEG X570 UNIFY」
(AMD X570チップセット)
メモリー CORSAIR「CMW16GX4M2C3200C16」
(DDR4-3200 16GB×2)
ビデオカード ASUS「DUAL-RX5700-O8G-EVO」
(Radeon RX 5700、GDDR6 8GB)
SSD Western Digital「WD Black SN750 WDS100T3X0C」
(NVMe M.2、1TB)
電源ユニット Seasonic「FOCUS-GX-750」
(80PLUS GOLD、750W)
PCケース NZXT「H510」
(ミドルタワー)
OS Windows 10 Pro 64bit
(November 2019 Update)

 CPU負荷は、3DCGレンダリングソフト「Blender」の公式ベンチマークを実行。32スレッドのRyzen 9 3950Xでも処理に17分近くかかる作業を行なった際のPC状態を「HWiNFO」で記録。作業完了前5分間のCPU温度(「CPU (Tctl/Tdie)」)を抽出して、平均を出している。

 騒音値はベンチマーク実行中に計測。計測条件は机の下に「H510」を設置し、椅子に座ったときに頭が位置するだろうPCケースのフロントトップから約60cm上としている。

 そのほか「Kraken M22」のポンプ回転数はマザーボード側で3200rpm程度になる最大回転に設定し、ラジエーターファンはマザーボードのCPUコネクターのPWM制御としている。PCケースファンはラジエーターファン以外は、トップの排気ファンのみで、フロントは非搭載の状態にしている。

 「Kraken」シリーズに標準で付属している「Aer P」シリーズの120mm径ファン1基のデフォルトのほか、静音性と風量に定評のあるNoctuaの120mmファン「NF-F12 PWM」へ変更した状態や、2基でラジエーターをサンドイッチにした状態もテストしてみた。

 また、Ryzen 9 3900Xに付属しているAMD純正空冷CPUクーラー「Wraith PRISM」も、参考値として計測している。

Kraken X-3/X-2シリーズとは異なり、Socket AM4も専用のバックプレートを使ってウォーターブロックを固定する。ちょっと古めの固定方法だ

チューブ長は実測で約400mmと長めで、コンパクトミドルタワーPCケース「H510」のリアに搭載すると、かなり余裕があった。Mini-ITXケースによっては、チューブの取り回しがキツくなりそうだ

ポンプの回転数は「MEG X570 UNIFY」から最大に設定した

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中