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若年層向けの新SNSや副業制度構築サービスなど これからの時代をけん引するビジネス

「Open Network Lab 20th Batch Online Demo Day」レポート

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企業ごとの副業制度構築から補償までを支援

まずは大企業向けのパッケージを準備し、その後は中小企業に展開していくという

 フクスケは、大企業の副業制度構築、運用、事故補償まで対応したフルマネージド型副業クラウドサービス。

 2018年に解禁された副業制度は、2027年には全従業員への展開が目指されている。その一方で、企業にとっては従業員の隠れ過重労働、副業を踏み台にした反社会勢力の侵入、営業秘密の情報漏洩などリスクも高まる。リスクを最小化するために、企業は適正な副業制度を構築・運用する必要があるが、これには最新の労働法に沿った専門知識が必要で、企業の人事部門だけで整備するのは困難だという。

 フクスケは、200件以上の事故事例をもとに作成された、弁護士や社労士監修のフレームワークを使って独自の副業制度を設計できる。厚生労働省の副業ガイドラインにも準拠しており、クラウドサービスであるため、今後レギュレーション変更があった場合も対応可能としている。また、社員からの副業内容の入力に応じて、第三者視点からリスク判定するサービスのほか、フクスケのリスク判定を受けたホワイト副業には、独自の損害保険も提供する。

ペット保険の利便性向上と保険会社の業務効率化を両立

保険申請の煩わしさと保険会社の業務効率を改善する2つのサービスを提供

 アニポスは、ペット保険の利便性向上とペット保険会社の業務効率化を実現するサービス。

 日本のペット保険の加入率は7.7%と、13頭に1頭が加入している計算になるが、「保険に入っていることを忘れていた」「申請方法が難しい」「申請が面倒」という理由から、保険金の未申請数は年間100万件にも及ぶという。一方、保険会社も業務設計がアナログで、飼い主の利便性向上を図ると業務コストが増加するという課題がある。

 アニポスは、動物病院でもらった診療明細書の写真を撮るだけで保険金清算が完了する飼い主向けのスマホアプリサービスと、保険金清算に必要な申請の受理・データ入力・査定業務を独自開発のAI-OCRにより自動処理する保険会社向けサービスを提供している。

 AI-OCRはペット保険に特化しており、これまでのペット保険会社のアナログ業務を省力化しつつ多くのデータを取得できるとしている。現在、国内のペット保険会社6社と商談が進行中で、うち1社とはデータ学習や経営インパクトを検証するPoCを実施中とのこと。

ロサンゼルスを拠点に300種以上の日本酒を販売

日本酒の選び方が分からないという顧客向けに、飲み比べができる日本酒ミニボトルのサブスクを提供している

 Tippsyは、アメリカ ロサンゼルスで展開する日本酒ECプラットフォーム。

 近年アメリカでは、日本酒はワインに近い飲み物として認知されてきており、ワインカテゴリーではロゼやスパークリングを抜く成長市場として注目を集めているという。しかし、800人の消費者にアンケートしたところ、レストランで日本酒を飲んだこともあるものの、買う場所が近くに無かったり買い方がわからなかったりという理由から、ストアで日本酒を購入した人は少なかったとのこと。

 禁酒法時代に生まれたアルコールライセンス制度や、小売店の州外発送に対する制限などが、アルコール飲料のサプライチェーンやブランドコミュニケーションに影響し、これまで日本酒の効果的なマーケティング展開を阻んできたという。

 Tippsyは、300種類以上の日本酒を販売するほか、毎回異なる銘柄が送られてくるビギナー向けのミニボトルサブスクリプションサービスも用意し、日本酒に不案内なアメリカ人にも味の違いをわかりやすく紹介している。

 これまで日本酒を買いたくても買えなかった顧客を得たことで、Tippsyはローンチから1年間で月商が当初の5倍の9万米ドルにまで成長したという。これまでにシードラウンドで50万米ドルを調達しており、年内には売上10億円規模を目指し自社ブランドを立ち上げることを目標としている。

 Open Network Labは、今回ピッチを実施した第20期のスタートアップへのフィードバックコメントを募集している。各スタートアップへの意見やマッチングを希望する場合は、アンケートフォームから回答できる。

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