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【FANZA GAMESプレイ日記】 第42回

外国人から見た日本の地下鉄がモチーフ

現代のダンジョン“地下鉄駅”を設計する、4月15日配信の「STATIONflow」をレビュー!

2020年04月16日 18時30分更新

文● 齋藤直樹 編集● ASCII

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 「STATIONflow」は、DMM GAMESから4月15日に発売されたばかりの建築シミュレーションゲームだ。Steamでは昨年12月から早期アクセスタイトルとして販売しているが、日本語はサポートしていなかった。しかし、今回の正式リリース版では、日本語にも対応している

 プレイヤーは地下鉄駅に通路や階段を配置して、出入口とプラットフォームを繋ぎ、駅業務を円滑に運営していくことが目的となる。案内板を設置して利用客を誘導したり、さまざまな施設を設置したりすることで、快適な駅づくりを目指していく。

しばしば「ダンジョン」と揶揄される複雑な日本の地下鉄駅がモチーフのシミュレーション

 ディレクターのサボー・マルセイロ氏は、ハンガリーから来日して国内で働く開発者で、日本のやたらと複雑で混雑した地下鉄駅を目の当たりにした外国人ならではの視点が、ゲームに反映されているという。そのため、地下鉄事業というビジネスではなく、人の導線に主眼を据えたユニークなゲームになっている。

思い描いた通りの駅が作れるフリーグリッドの設計

通路の配置や向き、長さはかなり自由で、思った通りの駅を設計できる

 ステージを開始すると、プラットフォームと線路、出入口のみが配置された白紙のマップからスタートとなる。ここに通路や階段、設備などを配置していって、効率的で使いやすい駅を設計していくことになる。

 オブジェクトの配置はフリーグリッドとなっており、通路などをかなり自由に配置できる。マップは複数の階層からなる多層構造で、階段やエスカレーターを配置して階層間をつなぐ。こうした工事には工費と時間が必要だが、思い通りの駅を建設し、人の流れがうまく流れるのを見るのは楽しく、昔懐かしの水道管パズルに通じる面白さがある。

案内板を配置し、乗客が道に迷わないようスムーズに出口へと誘導しよう

 工事が終わり、出入口を開放して時間を進めると、電車が走り、ホームでは人々が乗り降りしては出口へ向かう。出口からは鉄道利用客が次々と入ってくる。こうした人々を、迷わないように案内板を配置して誘導するなどして、目的の出口まで円滑な人の流れを作っていくのがプレイヤーの仕事だ。

評価を稼いで資金を獲得し駅をどんどん発展させる!

1日の終わりに、その日の評価がアルファベットのグレードで表示され、ボーナス収入が支給される

 設計通りに工事が完了したら、実際の人の流れを見ながら発生する問題に随時対処して、駅業務をきちんと運行させる。1日が終わるとその日の評価が出て、利用客の運賃や設備の売り上げに加えて、評価に応じたボーナス収入が支給される。利用客が多く、迷った客や不満を持った客が少ないほど高い評価を得られ、それが収入に反映される。こうして稼いだ資金を元手に、翌日以降さらに駅を拡充していく、というのが基本のサイクルとなる。

評価を溜めて駅のランクが上がると新しい設備が追加される

 また、評価が溜まると駅のランクがあがり、達成したランクに応じて新しい設備がアンロックされたり、出入口が増えてより多くの利用客を呼び込めるようになる。この発展のテンポは結構早く、次々に新しい要素が加わるので、日が明けるのが楽しみになってくる。

 ただし、設計には注意しないと、新しい出口に繋いだり、新しい通路を増やしたりしているうちに導線が複雑になりすぎて、構内で迷子が出るようになってしまう場合もある。すると客の不満が溜まってしまうので、案内板など適切に誘導できる設備を必要に応じて配置していこう。

油断すると利用客が迷子に! スムーズな導線の設計をこころがけよう

 全体としてはともかく自由度が高いのが印象的で、設計パートの手触りがとてもいい。やること自体はシンプルなため入り込みやすく、それでいてゲームの進行につれて駅が複雑になっていくと、試行錯誤や創意工夫が要求され、奥の深いゲームプレイが待っている。

 「シムシティ」や「A列車で行こう」シリーズのようなミニスケープものが好きな人はもちろん、普段あまりシミュレーションを遊ばない人でもとっつきやすい内容で、気がつくと時間が溶けている中毒性の高い作品だ。今は世の中の状況が状況なので、現実の駅はどんどん人が少なくなっているかもしれないが、外出自粛で家に閉じこもる際のお伴としてもオススメしたい。

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