お友達になるのに時間はかかりそうだけど
本当にイイクルマだと思います!
美環さんとS660の出会いは1年前にさかのぼります。ホンダアクセスが販売するエアロパーツ「NeoClassic」の取材で初めてS660を見た美環さんは、その愛らしい姿を「小動物を見るような目」で眺めていました。
その後、取材先である教習所から次の仕事先へと移動に、筆者のS660の助手席は何度か乗車。彼女にとって、S660はこの1年でもっとも触れる機会が多かったクルマといえるでしょう。
そんなS660に対する彼女の印象はというと、「見た目は小さいけれど、乗ってみると意外と広い」というポジティブな感想を抱くも「屋根を開けられたら髪の毛が乱れちゃうし、荷物が載らないし……。自分でステアリングを握ったらきっと楽しいと思うけど、このクルマでオープンカーデートはちょっと」といったもの。以前、この様子を記事化したところ、イベント時に彼女に詰め寄ってきたS660オーナーがいたとかいないとか。あの記事は、ちょっと大げさに書いているところはありますので、不快な思いをされた皆様にはお詫び申し上げます。
そんな因縁浅からぬS660の運転席にしょこんと座った美環さん。「あのー、シートが……もっと上に上がらないんですか?」というのが最初の言葉。美環さんは身長150cmほどの小柄な女性ゆえ、S660に限らずシートのヒップポイントをかなり上げないと「ほとんど前が見えないんですけど……。視界の半分がメーターなんですけど」という状態になってしまうのです。
S660のシートは前後調整はできますが、ヒップポイントを上げることはできません。今回は着ていたコートをシート下に敷くことで対応しましたが、座布団やクッションを用意するか、シートレールを加工するなどの対応が必要になりそう。ちなみに筆者は身長185cmという大男で、純正シートではBピラーに頭が当たります。結果、泣く泣くシートを社外品に交換しています。
ステアリングホイールを握った美環さんは「滑るんですけれど」と、今まで触れたことがない感覚に戸惑いを感じた模様。美環さんによると「私、握力がなくて。お箸もより重たい物は持てないんですよ(笑)」だとか。懸命にステアリングを握ろうとする美環さんは、滑る感触が彼女を悩ませ続けるのでした。なぜハンドルを力いっぱい握っているのかは後ほど。
シートヒーターは寒がりな美環さん的にはマストアイテム。美環さんに限らず冬場のクルマに乗車した女性は、顔の乾燥や目の渇きを防ぐためエアコンのフラップを下げると共に、シートヒーターボタンを探してオンにすることが多いです。大抵はセンターコンソールにシートヒーターボタンがあるのですが、S660はドアパネル側ですので見つけづらかった模様。ですが見つけるや「ちょーうれしい!」と強側にパチン。

この連載の記事
-
第590回
自動車
【アメ車ってどうよ?】キャデラック「XT4」は思いのほかスポーティーで楽しいクルマでした -
第589回
自動車
アイドルがレクサスLMの“アメイジング”後席体験! 家超えの超豪華空間に大興奮 -
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ -
第582回
自動車
BMW「X2 M35i」はカジュアルさとBMWらしさが高次元にバランスした日本にピッタリなSUV -
第581回
自動車
フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」はオトナになったボーイズたちに勧めたいぜいたくな1台 -
第580回
自動車
プジョーの新SUV「3008」はデザインでの購入者が大半! リゾートホテルのような内装とクーペフォルムが牽引する - この連載の一覧へ





















