メルカリが特許をオープン化、Open Invention Networkに加盟
パテント・トロールに対抗するLOT Networkにも参加
メルカリは3月26日、Open Invention NetworkおよびLOT Networkへ3月24日付けで加盟したと発表した。
Open Invention Networkは、アメリカ合衆国の企業コンソーシアムで、Linuxなどのオープンソースソフトウェアを特許の行使から守る非営利組織。LOT Networkはパテント・トロールに対抗する企業メンバーからなる非営利組織だ。
メルカリグループのシステムは、多くのオープンソースソフトウエアによって支えられているという。同社は、メルカリやメルペイなどのサービスを開発および運用していく中で培った技術をオープンソースとして世の中に公開することで、世の中のイノベーションに協力するとともに、オープンソースによるイノベーションを特許のリスクから守るOpen Invention Networkの活動に賛同し、今回の加盟に至った。
今回、Open Invention Networkに加盟することにより、メルカリグループが保有する特許がオープンソースコミュニティー内でのクロスライセンスの対象に加わる。すなわち、企業メンバー同士が互いに保有する特許の使用を許可しあう対象になることで、コミュニティー内においてこれらの特許を無料で使用できる。
また、LOT Networkに加盟することにより、仮にメルカリグループが保有する特許が市場に流通し、パテント・トロールの手に渡ったとしてもLOT Networkメンバーは無料でその特許を使用することが可能になる。