カッコいいPCケース「COSMOS C700M」の外観に引けを取らない高性能なマシン
ゲームや実況で何の心配もいらない高性能っぷり、多コアRyzen 9にRTX 2070 SUPERのCoolerMasterコラボPC「ZEFT GCM9」
2020年03月19日 15時00分更新
PCケースに「COSMOS C700M」を採用したパソコンショップSEVENのゲーミング向けハイエンドパソコン「ZEFT GCM9」(関連記事)。ケース以外にも、CPUクーラーや電源ユニットにCoolerMaster製のパーツを採用したコラボモデルとなっており、どの程度のポテンシャルを備えているのかは気になるところ。そこで、今回はベンチマークの結果や実際にゲームをプレイした際どの程度のフレームレートが得られるのか確かめてみたい。
4Kでも快適にゲームがプレイできる性能
CPUのコア数の多さはさまざまな場面で有用
それでは、早速「3DMark」(Version 2.11.6866)のテスト結果から見ていこう。ZEFT GCM9は、Fire Sytrikeで2万を超える非常に高いスコアを発揮。4K解像度のテストとなるFire Strike Ultraでも6000以上のスコアを出しており、ZEFT GCM9が持つポテンシャルはかなり高い。それは、DirectX 12のテストであるTime Spyでも同じ。ZEFT GCM9は、Time Spyで1万超えを果たし、Time Spy Extremeでも5000以上と申し分ないパフォーマンスを見せている。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」の結果に移ろう。ここでは、最高品質に設定したうえでベンチマークを実行した。ZEFT GCM9は、3840×2160ドットでスクウェア・エニックスが指標で最高評価とするスコア7000以上の結果を残している。1920×1080ドットでは18000弱のスコアを示し、その際の最小フレームレートは60fpsとかなり高いパフォーマンスを発揮した。つまり、ZEFT GCM9は3840×2160ドットでもFFXIV: 漆黒のヴィランズが快適にプレイできるうえ、1920×1080ドットであれば常時60fps以上のパフォーマンスが得られるというわけだ。
では、実際のゲームではどうなのか。Apex Legendsにおけるフレームレートを見てみたい。今回は、オプションが描画負荷が最大になるように設定したうえで、ゲームをプレイ。その際の平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。ここでは、ゲームの仕様でフレームレートが144fps付近で頭打ちになっている。
そこで、2560×1440ドット以上の解像度を見ていくと、ZEFT GCM9は3840×2160ドットでも常時60fps以上のパフォーマンスを叩き出している。また、2560×1440ドット以下の解像度であれば、平均フレームレートは144fps程度となり、高リフレッシュレートのディスプレイと組み合わせれば、有利に立ち回れるだろう。
ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。まずは、「PCMark 10」(Version 2.1.2177)からだが、今回は無償版でも実行できるテストとなるPCMark 10“無印”を実行した。その結果は、総合スコアが7085と良好な結果を残し、中でもDigital Content Creationが11986と非常に高いスコアを発揮。Digital Content Creationは、画像編集や動画編集、レンダリング処理などコンテンツ制作に関するパフォーマンスを測るテストグループであるため、ZEFT GCM9はクリエイティブ用途でも十分活躍できるマシンであるといえる。
さらに、「ffmpeg」(Version 4.2.2)を用いた、動画のトランスコードに要する時間を測定してみた。今回用意した動画ファイルは、FFXIV: 漆黒のヴィランズを実際にプレイした解像度が1920×1080ドットで、長さが7分程度のMotion JPEGフォーマットのものだ。この動画ファイルをH.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれにトランスコードしてみたが、前者は7分半ほどで終了し、後者も20分弱で完了した。ZEFT GCM9は、CPUに16コア/32スレッドのRyzen 9 3950Xを採用しているが、そのコア数の多さが奏功したといってよいだろう。
最後に「OBS Studio」(Version 24.0.3)を用いて、Twitchで配信している際のApex LegendsのフレームレートをFrapsで取得した。なお、Apex Legednsの設定は、前述のテストと同じである。配信を行なうとその負荷がCPUに掛かるため、ゲームのフレームレートはどうしても低下してしまう。それは、ZEFT GCM9でも同じだが、3840×2160ドットでも平均フレームレートの低下は5fps程度に収まっている。1920×1080ドットに至っては、配信していてもフレームレートはほとんど変わっておらず、Ryzen 9 3950Xのコア数の多さがここでも真価を発揮している。
ハイエンドゲーマーやコンテンツ制作のプロなど幅広い層にオススメできる1台
以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT GCM9が持つポテンシャルはかなり高い。しかも、ゲーム以外やクリエイティブ用途でも活躍できるパフォーマンスを備えており、COSMOS C700Mの外観に引けを取らない高性能なマシンに仕上がっている。ZEFT GCM9の価格は39万5780円(3月18日現在)と少々値が張るものの、長期間高性能なパフォーマンスを享受できることを考慮すると、十分お買い得な製品ではないだろうか。COSMOS C700Mがほしいユーザーだけでなく、ハイエンドゲーマーやコンテンツ制作のプロなど幅広い層にオススメできる1台であるといえる。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | ZEFT GCM9 |
CPU | Ryzen 9 3950X |
CPUクーラー | MasterLiquid ML360P Silver Edition |
マザーボード | ROG X570-E GAMING |
グラフィックス | GeForce RTX 2070 SUPER |
メモリー | 32GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、Wi-Fi 6 (IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5.0 |
電源 | CoolerMaster MWE Gold(定格出力750W、80PLUS GOLD認証) |
ケース | COSMOS C700M |
インターフェース | USB 3.1端子(Type-C)×1、USB 3.0端子×4、ヘッドセットジャック×1、マイクジャック×1、USB 3.2端子(Type-A)×7、USB 3.2端子(Type-C)×1、有線LAN端子、2.5G 有線LAN端子、DisplayPort×3、HDMI出力×1、HDオーディオジャック(ライン入力/ライン出力/マイク)、ファンスピードコントロールボタン、aRGBコントロールボタン |
サイズ/重量 | およそ幅306×奥行き650×高さ651mm/約23.8kg |
OS | Windows 10 Pro(64bit) |