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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第84回

アルコールタイプの除菌ティッシュでやさしく拭こう:

アップル、iPhone表面のウイルスを除去する方法を公開

2020年03月11日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

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●iPhoneのお手入れ方法も、新型ウイルス対応

 新型コロナウイルスは、飛沫や、ウイルスの付着と体内の取り込みによって、人から人へと感染が拡がっています。そのため、人が多数集まるところを避けること、そして持ち物に付着しているウイルスを無力化することなどの対策が叫ばれるようになりました。

 ここで、日頃から気になっていたスマートフォンに関する対策です。

 スマートフォンは常にポケットやバッグの中に入っており、ことあるごとに取り出してタッチパネルを操作します。その人差し指や親指は、たとえばエレベーターやドアノブなどを触った指先。街中を行動すれば当然新型コロナウイルスに限らず、いろいろなウイルスや雑菌を、スマートフォンの画面にため込んでしまう可能性があります。

 アップルはこれまでも、自社製品の手入れの仕方を公開してきました。しかし新型コロナウイルスの流行によって、ウイルス除去に注目が集まり、アップルはお手入れに関するページの冒頭に、消毒に関する説明を加えています

 説明によると、70%のイソプロピルアルコールワイプ、もしくはクロロックス消毒ワイプを使い、iPhoneの表面を優しく拭くことができるそうです。クロロックスは米国で有名な漂白剤メーカーです。しかし漂白剤を使うこと、また開口部を濡らしたり、洗浄液にiPhoneを浸けることは避けるように、と注意しています。

 2016年のiPhone 7シリーズ以降は防水対応していますが、石けんや洗剤などはシミやダメージの原因になると指摘しています。また防水であってもスプレーはまた別の問題であるため、引き続き使用しないよう呼びかけています。

 またガラス面には指紋をつきにくくするコーティングが施してあり、洗剤や研磨剤はコーティングの効果を弱め、iPhoneのキズの原因になるとしています。

 アップルとしては、アルコールタイプの除菌ウェットティッシュで優しく拭く、というお手入れを通じて、デバイスを消毒することを推奨しています。

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