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石川温のPCスマホニュース解説 第64回

価格競争では中国にかなわない:

5Gスマホ 日本メーカーは機能勝負

2020年01月10日 16時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●京セラはガテン系向け5Gスマホ

 今年、CESに初出展した京セラは5Gスマホとルーターを展示していた。

 京セラはアメリカ市場でスマホを売っているのだが、特に警察などの法人向けの需要が高いという。アメリカで人気なのが、日本国内ではau向けに提供しているトルクのような頑丈なスマホだ。警察や工事現場など、ガテン系の職業で、壊れにくく、いざ壊れた場合でも安心したサポートを受けられるとあって、京セラの引き合いが強いのだという。

 京セラでは5G時代においても、スマホやルーターなどをそうした現場に提供することで、大きな販売台数は見込みなくても、きっちりと「指名買いされるメーカー」という道を選ぶようだ。

 ここ最近、中国メーカーは「5Gスマホでも安価」という製品を次々に発表しつつある。日本メーカーにとって、5Gスマホで中国メーカーと価格競争をしていては勝ち目はない。そこで、機能に特化した5Gスマホや、5Gスマホと連携するソリューションを提供することで、5G時代を生き残っていくつもりのようだ。


筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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