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myrmecoleonの「グラフで見るニコニコ動画 第2期」 第33回

冬コミ初の4日間、次回は40年ぶりの5月開催に!

コミケ97の二次創作人気を調査&次回予想~VTuber、鬼滅他拡大

2019年12月24日 15時00分更新

文● myrmecoleon 編集●ASCII

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今回は男性向サークル減少、ジャンル別ではFateがトップ

 グラフ4で作品が該当するジャンルコードと、その他のジャンルコードで分けたサークル数をグラフにしてみました。

 ジャンルコード「男性向」は前回同様「Fateシリーズ」「艦隊これくしょん」「アイドルマスター」「アズールレーン」「グランブルーファンタジー」「ガールズ&パンツァー」の並び。次いで僅差で「ラブライブ!」と「ご注文はうさぎですか?」が並びます。

 「東方Project」で同様の傾向(男性向)のサークルは、これまでも紹介している通りジャンルコード「東方Project」内で主に申し込まれ、こちらは少ないです。最近ではほかのジャンルコードでも同様の動きが見受けられます。

 前回より男性向ジャンルのスペース自体が減少しており、全体にサークル数は落としています。作品サークル中の「男性向」ジャンルコードの比率も軒並み下がっています。比較的減りが小さい作品では「アズールレーン」と「ガールズ&パンツァー」が挙げられます。また「バーチャルYouTuber」は全体が急増したわりに男性向は増えておらず、男性向の比率は3%ほどと一般化しています。

 ジャンルコード全体の動きとしては、バーチャルYouTuberやVOCALOIDを含む「デジタル(その他)」が急増。ほか「創作(少年)」「創作(少女)」「オリジナル雑貨」「ゲーム(ネット・ソーシャル)」「ゲーム(RPG)」「スクウェア・エニックス(RPG)」「あんさんぶるスターズ!」「コスプレ」が増えています。特に「ゲーム(ネット・ソーシャル)」と「コスプレ」は継続しての増加。

 減っているジャンルコードとしては「アズールレーン」「艦これ」「刀剣乱舞」「ガルパン」「進撃の巨人」「ヘタリア」などの個別作品のほか、「ゲーム(その他)」と「ゲーム(電源不要)」が今回減らしています。

 ジャンルコード別のサークル数の細かい数字はブログにてすでに公開していますのでそちらをご参照ください。

グラフ2と同様、各作品のサークル数を、申込みジャンルコードについて通常誘導される該当ジャンルコード、男性向、それ以外(コスプレ等)で分けた積み上げグラフ

次回予想:トップは変わらずFate、鬼滅の刃が大きく拡大
バーチャルYouTuberは1000サークルに届く?

 今回もpixivのイラスト投稿数を参考に次回コミックマーケット98のサークル数の増減を予想してみます。なおサークル数の予想は、コミケ申し込み前のpixivの各作品の投稿数、pixiv投稿者中の海外投稿者の推定比率、中高生の推定比率、コミケ参加サークルのpixiv使用率、コミケの日程、過去の予想結果などを参考としています。

 今回は11月1日から12月18日昼までのpixivの投稿イラストのデータを使用しました。グラフ5ではここから予想した次回サークル数の範囲をグラフ3と同様の形式でまとめています。

 予想には次回の上位20作品に見込まれるタイトルを選んでいます。

 次回コミックマーケット98の申込みは12月18日から1月7日までですので、今期アニメの評価やコミックマーケット97中の発表などにも左右されますが、おおまかな傾向はつかめると思われます。

 今回増加が見込まれるのは「鬼滅の刃」と「ヒプノシスマイク」。いずれも2019年にヒットした女性人気の高い作品で、2020年の展開もすでに決まっています。

 特に「鬼滅の刃」はテレビアニメが放送されていた夏以降大きく人気が拡大し、今回pixivではFateシリーズを上回る数のイラストが投稿されていました。前回予想を若干外したため今回も確実ではありませんが、300サークル以上は参加するのではないかと予想されます。

 ほかでは「アズールレーン」「バーチャルYouTuber」も増加の可能性が高いと思われます。「バーチャルYouTuber」は1000サークル越えもありうる勢い。また「艦隊これくしょん」「東方Project」「バーチャルYouTuber」は予想の幅が重なるため、次回これら3~5位が入れ替わるかもしれません。

 「Fateシリーズ」は減少が見込まれますが、次回もトップは間違いないと思われます。ほか「ラブライブ!」「ユーリ!!! on ICE」「TIGER&BUNNY」「黒子のバスケ」は減少の見込みです。

 なお、こちらの推定は全体の比率に対して行なっているものです。次回も全体のサークル数はあまり増減しないと思われますが、若干の調整はあるかもしれませんのでご了承ください。

 また次回コミックマーケット98は東京五輪に伴う会場の問題から5月の開催となりました。5月開催のコミケは特別開催のコミケスペシャルを除けば2度目、前回は1980年のコミックマーケット14で40年ぶりとなります。春開催も1989年のコミックマーケット35以来です。これまでと開催時期が大きく異なることから、こちらの予想にも影響はあるかと思いますのでご了承ください。

次回コミックマーケット98の作品別サークル数の予想と今回コミックマーケット97の結果の比較。上の青棒が予想している上限、赤棒が下限。●がコミックマーケット97の結果

イベント告知

 コミックマーケット97にサークル参加します。スペースは12月30日・3日目月曜の南ム-10aです。ニコニコ動画統計データハンドブックの最新版を出します。その他マンガ図書館やVTuberについての同人誌を発行しています。新刊・既刊はCOMIC ZINに委託中。ご興味があればどうぞ。

筆者紹介:myrmecoleon

 趣味で同人誌やニコニコ動画関連の研究をしてる人。コミケ・ニコニコ動画・pixiv・deviantARTなどの調査を行ない、『ニコニコ統計データハンドブック2017』など同人誌としてコミケで頒布。2014年に自身の企画で「次元の壁をこえて 初音ミク実体化への情熱 展」を開催。元明治大学米沢嘉博記念図書館スタッフでニコニコ学会β実行委員。
 Twitterアカウントは@myrmecoleon。関わった著作に『進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来』(イースト・プレス刊)など。画像は筆者を擬人化?して描いてもらったキャラ「ありらいおん子」。男の娘。

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