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myrmecoleonの「グラフで見るニコニコ動画 第2期」 第31回

VTuber、ヒプマイ、バンドリ!が拡大

コミケ初の4日間開催 C96の二次創作人気を調査&pixivでC97サークル数予想

2019年08月02日 17時00分更新

文● myrmecoleon 編集●村山剛史/アスキー編集部

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この連載では、独自に収集したデータを使って、みんな知ってるようで知らないニコニコ動画やpixivの現在を紹介していきます。連載一覧→第2期第1期

4日間開催となったコミケ96の二次創作人気、そしてC97予想サークル数を紹介

コミックマーケット96は8月9日~12日
初の4日間開催

 今年は2019年8月9日(金)から12日(月)にかけて、東京お台場の東京ビッグサイトで同人誌即売会「コミックマーケット96」が開催されます。来年の東京オリンピックの開催に伴い、今回より東京ビッグサイトの東展示棟が使用できないため、従来の西展示棟および新設の南展示棟、遠隔会場となる青海展示棟の使用により、配置スペースの不足から初の4日間開催となりました。それでも前回より規模を縮小して約3万2350サークルが参加予定です。

 第2期第27回では「コミックマーケット95」に関しての記事を書きました。今回はコミックマーケット96のサークル数の動向をみていきます。

 これまでの回でも説明した通り、コミックマーケットではジャンルコードという仕組みがあり、これを目安にどういった分野のサークルがどれくらい参加しているかを調べることができます。

 過去3回の参加サークルの比率の推移はグラフ1の通り。人気タイトルのジャンルの変化などがあり、マンガ・アニメの割合が減っている一方、ギャルゲーや評論・男性向けなどが増えています。

公開されているコミックマーケットWebカタログ・DVDカタログのジャンルコード情報を参考に、いくつかに区分けしたコミックマーケット94から96のサークル数の比率の推移

 この連載ではコミケの6~7割を占める二次創作サークルについて注目し、作品ごとのサークル数をカウントしています。数え方については以前の記事で細かく説明しましたのでそちらをご確認ください(第1期第39回の囲みコラム「サークルの数え方」参照)。

 今回のコミックマーケット96のサークル参加申し込みは、2018年12月28日から翌2月28日まででした。このため今回のデータは“2019年2月までにコミックマーケット96に申し込んだ同人サークルがどのような作品に関する同人作品の頒布を予定していたか”が反映された数字となります。

 現在のものではありませんし、あくまでコミックマーケット内での参加の規模を見ているものです。コミックマーケットは比較的参加者の年代が高いこと、関東圏の参加者の割合が多いこと、海外のサークルは参加しにくいことなどの偏りがあり、同人サークル全体の傾向を示すものでもありません。

 上記のような事情もありますが、コミックマーケットは最大の同人誌即売会であることから、一定の参考になると評価してご紹介しています。これらをふまえてご覧ください。

Fateがトップ維持 バーチャルYouTuber大きく増加

 上記の方法で調べたコミックマーケット96で多かった作品はグラフ2の通りです。参考にコミックマーケット95での数も載せています。

 今回はコミケ全体のサークル数が減少しています。本記事では全体からの比率で比較していますので、参加サークル数としては減っていても比率で増加している場合がありますのでご注意ください。

 トップは今回も「Fateシリーズ」。また「アイドルマスター」の減りが大きく2位を「艦隊これくしょん」と交代しました。以下「東方Project」「刀剣乱舞」などのサークルが多いです。

コミックマーケット96のWeb・冊子・DVD-ROMの各カタログを参考に、各作品の二次創作サークルの数を概算したもの。調査方法は第1期第39回の囲みコラム参照。正確な数字は求めるのが困難のため参考程度に。グラフが青いのは男性サークル寄り、赤いのは女性サークル寄りの作品。中間程度のタイトルは紫とした。また参考に前回のサークル数を灰色で示している

 トップは「Fateシリーズ」ですが会場の事情もあってか今回は微減。「アイドルマスター」も減少です。一方で前回減らした「艦隊これくしょん」がやや揺り戻りました。

 今回最も増加したのは前回も拡大した「バーチャルYouTuber」。前回の予想通り500サークル規模のジャンルとなりました。「ヒプノシスマイク」も予想通り増加しています。

 前回の予想と結果をまとめると下記の通り。今回の全体サークル数に合わせて補正した予想値(上の青が上限、赤が下限)と今回の結果です。

 前回予想外に減った「アズールレーン」が今回は予想外に増加。また「艦隊これくしょん」が予想以上に増加していました。予想の範囲をオーバーしたのはこの2作品。ほか「ラブライブ!」「名探偵コナン」は予想値の上限スレスレ、「VOCALOID」は下限スレスレの結果です。

 サークル数予想としては18作品中16作品が的中となりました。

前回の予想結果を今回の全体サークル数に合わせて補正したものと今回の結果の比較。上の青棒が予想した上限、赤棒が下限。〇がコミックマーケット96の結果。上限下限を越えたものは赤字、ギリギリ枠内のものは黄色

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