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業界人の《ことば》から 第371回

インテルが警鐘を鳴らす、企業間のデータ格差

2019年12月18日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集● ASCII

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電力データを利用した新ビジネス

 データにはさまざまな種類がある。

 企業内に蓄積したデータをそのなかだけで利用する場合や、オープンデータとの連携、あるいは業界のなかでデータ活用のプラットフォームを構築し、業界共通で利用したり、業界の枠を超える形で利用したりといったケースもある。

 たとえば、グリッドデータバンク・ラボは、東京電力パワーグリッド、中部電力、関西電力、NTTデータが出資。送配電事業で得られる電力データを利用して、社会課題の解決やビジネス価値の創造につなげようという取り組みだ。

 業界全体が協力して電力データ活用の気づきと可能性を発信するとともに、データと企業、企業と企業を結びつける場所を提供。電力データと異業種データを組み合わせた新たなサービスやソリューションを創出し、これらを社会に実装していく取り組みを進めることになる。電力データを活用して防災計画を立案したり、商圏分析をして出店計画に活用したりといった使い方も可能だろう。

 インテルは2019年7月に「インテルエネルギーフォーラム 2019」を開催。ここで、グリッドデータバンク・ラボの電力データを活用した新たなビジネス創造の可能性を紹介。

 「電力データが、ほかの産業とつながるとどんなことができるのかということをインテルは考えている。どことどこをマッチメイキングすると、なにが起こるのか。インテルは、こうした活動を通じて、データ活用の社会に貢献したい」とのこと。

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