●学校はコミュニティに声かけて
── 以前にプログラミング教育関連の記事を書いたとき、現役エンジニアの方から「何か役に立ちたいんだけど」というコメントがありました。Rubyはユーザーコミュニティなどを通じて公教育にかかわっていることはありますか。
(NPO法人)Rubyプログラミング少年団が用意した教材を、中学校が採用したりということはありました。そういうジョイントができたらいいんじゃないかと思います。昨今のプログラミング教育に関して言うと、先生が自分だけでどこからか買ってきた教材を使うよりは、地元のエンジニアの人たちと協力関係を作ったほうがいいんじゃないかと思います。現時点でも法律の範囲内でできるはずなんだけど、コミュニティ側から乗り込んではいけないので、学校側から「誰かいませんか」と言ってもらえたほうがいいですね。
── コミュニティが教育行政側から見やすくなるとよさそうですね。
プログラマーは、まあ地方は比較的少ないですがどこにでもいるので、組織化みたいなことはできると思うんです。ただ、組織化しただけでは十分ではなくて、学校や教育委員会との連携するところまで考えられると効果的になりそうですね。
── 全国で同じような展開ができるものでしょうか。
子どもをもったプログラマーの方は全国どこでもそれなりにいると思うんです。Rubyプログラミング少年団のリードをしている人も、自分のお子さんが6〜7歳になったことをきっかけに松江で少年団を作ったり、Smalruby(スモウルビー)というツールを作ったりしているので。とはいえ、すべての場所で自発的にというのはコストがかかりすぎるので、たとえば少年団のようなところの知識・経験・ツールを横展開していくのがいいんじゃないかと思います。