今年の9月末にたいして使い道も考えず、単に大容量に惹かれて1TBの高速USBフラッシュメモリーを衝動買いしてしまった。実際に使ってみると、これがなかなか快速で快適。スマホカメラの画像や動画のローカル保存ストレージとしてなかなか使いやすいのだ。
そもそもUSB(Universal Serial Bus)は、今から20年以上昔の1996年に登場したインターフェースの規格だ。それまでモデムやスキャナー、プリンターなどの周辺機器をパソコン本体と接続するために使われていたシリアルポートやパラレルポートの将来の高速化、多様化、小型化をにらんで登場してきたものだ。
そういえば、昔のスマートウオッチである腕時計パソコンの「Ruputer(ラピュータ)」もシリアルポートでパソコンと接続して使っていた。これは現代のスマートウオッチが、BluetoothやWi-Fiでスマホと無線接続して使うのと何ら変わっていない。
ICT世界は大昔から、高速化、多機能化、分散化、インテリジェント化、単純化、小型化の繰り返しだ。将来を見越して考えられたUSBインターフェースも、残念ながら2000年頃までの数年間に登場した新製品は、キーボードとマウス、せいぜいゲーム用のコントローラーくらいしかなかった。
そんなUSBインターフェースを使う、目新しい救世主として2000年頃に登場したのが「USBフラッシュメモリー」だった。今から思えば、信じられないほど小さな8MBくらいで登場したUSBフラッシュメモリーも、今や1TBを超える勢いだ。残念ながらスマホや薄型軽量のパソコンの普及で、コネクターサイズの大きなシリアルポートは地上から姿を消し、USBポートが周辺機器との標準インターフェースとなった。
一旦インターフェースの標準化が決まると、あとはお決まりの高速化、多機能化、小型化の反復世界に入り、より小さく高速で多様性のあるUSB規格が、毎年のようにバージョンアップして登場してくる。
USBフラッシュメモリーだけだった外部ストレージの世界にも、本来は内部ストレージであり、回転するハードディスクのサクセッサー(継承者)だったSSD(ソリッドステートドライブ)も、USBの新しい規格に乗って外付けのコンパクトなストレージとして再登場してきた。
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