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T教授の「戦略的衝動買い」 第555回

A5版約251g、軽量が魅力の電子ペーパー 富士通「クアデルノ」を衝動買い!

2019年11月07日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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PCとクアデルノを同期するDigital Paper PC Appは富士通のクアデルノ専用サイトからダウンロードできる

PCやスマホと連携すれば、データ共有が可能

 さて、次はクアデルノをPCやスマホと連携して活用する使い方をやってみよう。PCと接続するには、まずWindowsやmacOSアプリの「Digital Paper PC App」をダウンロード、インストールする必要がある。まずは、アプリを起動し、付属のUSBケーブルでクアデルノとPCをペアリングする。ペアリングが終了すれば、有線のUSBケーブルでも、Wi-Fi無線でも同様に両者を連携してデータ共有が可能だ。

PCとクアデルノの接続、データ共有で一番大事なのは、両者の「同期」フォルダーを決めて、その両者のフォルダーを関連付けることだ

 2台のクライアントを繋いで相互に便利に活用する場合に重要なのは、この世界ではもう四半世紀以上の歴史のあるSync(同期)という活用方法だ。クアデルノとPCとの同期は、多くのクライアント機器とPCとの同期とほぼ同様だ。両者のストレージ内に同期フォルダーを指定あるいは作成し、その両者のフォルダー内のファイルを両者で双方向更新して同じ内容にする仕組みだ。

同期方法は「双方向」だ。同期処理を関連付けられた2つの内のいずれかのフォルダーに書き込まれたデータはもう一つのフォルダーにもコピーされて内容が同じになる。削除も同様なので時に注意が必要な場合もある

 古くからあるこの同期の世界では一方通行の同期更新もあるが、クアデルノとPCの同期は双方向の同期だ。筆者は、クアデルノ側の「Sync Folder」、PC側の「Sync Quaderno」の2つを同期させる設定にした。

クアデルノに送りたいPC側のREADME.DOCというファイルをPC側の同期フォルダーである「Sync Quaderno」にドラッグアンドドロップする

 PC側で手に入れたPDFファイルをクアデルノ側に同期させたい場合も、クアデルノ側に保存している手書きにデータ(PDF)をPCに送りたい場合も、目的のファイルをSync Quaderno"と「Sync Folder」にコピーや移動して、Digital Paper PC App側の「同期」ボタンを押せば即座に相互にデータ転送がされ同期フォルダー内のデータが同じになる。

クアデルノ側アプリの「同期」ボタンをクリックすると、同期処理が始まり、クアデルノ側の同期フォルダーである「Sync Folder」にもREADME.DOCがコピーされる

 クアデルノ側の「Sync Folder」内の任意のファイルを呼び出して、スタイラスペンで追記や修正を加え再度同期することで追記後のファイルをクアデルノとPCの両方で同期・共有することも可能だ。

PC側に同期されたクアデルノ内のファイルは本来カラーであればカラーで見られる

クアデルノ側でスタイラスを使用して追記を行った後、再度同期することで、PC側でも追記を反映したファイルをすぐに見ることが出来る

 もちろん、PC側の「Sync Quaderno」内のファイルはモノクロ16階調ではなくカラー表示になる。便利な機能として、PC側のDigital Paper PC Appでは、Wi-FiやUSBケーブルで接続中のクアデルノの現在表示中の画面をキャプチャすることが出来る。そしてキャプチャされた画面はPC側の同期フォルダー(筆者の場合は「Sync Quaderno」)にDPで始まるタイムスタンプ付きのpngファイルで自動的に保存される。

書き込み禁止処理がされていないPDFであれば、クアデルノ側ではスタイラスペンを使って自由に追記や校正などが出来て便利だ

 スマホ側のアプリである「QUADERNO Mobile App」はPCアプリと少し違った趣のアプリだ。基本的に、自宅内や会社では、PCとクアデルノが同じWi-Fiネットワークの傘下でSyncするイメージだが、アウトドア環境ではスマホとの直接連携が必要だろう。

PC側のアプリでは接続されているクアデルノの現在表示画面をキャプチャ可能だ

キャプチャした画像は自動的に現在日時のタイムスタンプが付けられてPC側の同期フォルダーにpngファイルとして保存される

 出先やオン・ザ・ウェイで描いたクアデルノの筆記データは、必要ならその時に携帯しているスマホとのファイル交換、同期が一般的だ。そのため、QUADERNO Mobile Appでは、NFC機能で容易にクアデルノとスマホをWi-Fi無線による「ダイレクト接続」を行ない、相互のファイルのやり取りを行う。

スマホとクアデルノをスマホで連携するアプリ、QUADERNO Mobile AppをGoogle Play ストアやApp Storeからダウンロードしてインストールする

スマホアプリは同期ではなくスマホとクアデルノ間のアップロード、ダウンロードという形式になる

スマホとクアデルノとの接続は、Wi-Fiによるダイレクト接続か、同じWi-Fi傘下でのインフラ接続のいずれかになる

スマホ側からクアデルノの任意のファイルを見る時には“ドキュメント一覧”か“フォルダー”で見るか選べる

 任意のPDFファイルをクアデルノからスマホに取り出す(ダウンロード)には、「ドキュメント一覧」か「フォルダー」画面で目的のファイルを探し出し、ダウンロードする。双方で共有して扱えるファイルはPDFファイルだけなので、ダウンロード後はスマホ内の任意のPDFビューワーで筆記データを見ることになる。単なるPDFファイルなので、拡大や縮小して細部や全体を見ることも普通に可能だ。

クアデルノから「サコッシュイメージ.pdf」というファイルを取り出すためにファイルを選択

PDFファイルを見るアプリを選択する。常に読むアプリを決めて置けば以降は不要だ

ダウンロードされたPDFファイルはスマホでもPC同様に表示される

もちろんピンチアウトによる拡大処理も完璧だ

スマホにネットからダウンロードしたハザードマップを、ファイラーアプリで選んでクアデルノ側にアップロードしてみる

ファイラーのメニューから「ファイルを送信」を選択

送り先に「QUADERNO」を選択

選択したハザードマップはクアデルノ側にWi-Fi無線で送信される

 一方、スマホ側から任意のPDFファイルをクアデルノへ入れる(アップロード)には、ファイラー等の任意のアプリで目的のPDFファイルを選び、「ファイルを送信」や「ファイルの共有」などのメニューを選択し、送り先のアプリとして「Quaderno」を選択、送信することで、目的のファイルはクアデルノ側に送られる。今回は筆者の住んでいる台東区のハザードマップPDFを送ってみたが、クアデルノ上で拡大縮小も容易だった。

クアデルノ側でハザードマップが見ることが出来た。極めて複雑で高密度のPDFだ

詳細はクアデルノ側の画面で拡大して見ることが出来て極めて有用だ

 ここ2週間ほど、出かける日はほぼ毎日、クアデルノを持ち歩いている。A4サイズをメインに使っていた時期よりも持ち出している頻度は多そうだ。専用カバーも欲しい気はするが、251gという超軽量のクアデルノを専用カバー(225g)のために2倍近く重くする気にもなれず、仲間と一緒に作った空気のようなたった30gの軽い初代iPad用プチプチケース「バブルラッパー」に入れて持ち運んでいる。

ガジェットもステーショナリーも大好きな筆者だが、超軽いクアデルノを専用カバーのために重くはできないので、仲間内で作った30gのバブルラッパーに入れている

 電子ペーパー「クアデルノ」。誕生時の素性の良さに加え、世代を重ね、アプリも成長し、“電子ペーパー”としてはかなり完成度の高い便利な商品となったが、筆者個人的には、まだまだレガシーな“キーボードガジェット”も捨てがたく、さりとて、“大学ノートとアナログ筆記具”の関係も諦めきれず……結局、またこの3つのカテゴリーの製品を悩みながら並行して使い続ける時代が続きそうだ。

今やレガシーガジェットになったPCか、新興の電子ペーパーか、やっぱりアナログか、まだまだ楽しい悩みは多いが、まだまだこの3つは並行して使っていく時代なのかもしれない

T教授

今回の衝動買い

アイテム:富士通「QUADERNO(クアデルノ) FMV-DPP04
・購入:ヨドバシ.com
・価格:5万700円


T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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