超広角も夜景もキレイに撮れる
トリプルカメラ
背面のトリプルレンズカメラは、上から望遠(52mm/F値2.4)、標準(52mm/F値1.6)、超広角(16mm/F値2.4)という構成。有効画素数はすべて約1220万画素。Xperia 1とはレンズの並び順と搭載位置が異なりますが、スペックは共通しています。
手元にXperia 1がなかったので、同じ被写体での撮り比べはできませんでしたが、撮影画質もXperia 1と同等の印象。被写体を認識して、自動で最適な設定をしてくれる「プレミアムおまかせオート」が初期設定でオンになっていますが、そのままで使ってOK! 空が妙に青くなり過ぎたり、緑が濃くなり過ぎたりすることはなく、ナチュラルで、すっきりとした色調で撮れます。ただし「料理」と認識されると、かなり暖色が強くなるので、好みによっては解除したほうがいいかもしれません。
超広角も、いい感じで撮れました。Xperia 1では広角レンズ特有のパース(歪み)が強く出る印象だったのですが、Xperia 5では、気にならなくなっていました。カメラの設定画面を確認したところ、Xperia 1では歪みを補正しない「画質優先」に初期設定されていましたが、Xperia 5では「歪み補正優先」に変更されていました。なので、あえて歪みを補正せずに、遠近感を強調した写真を撮ることもできます。
ちなみに、Xperia 1とXperia 5の差分は、センサーにあります。Xperia 1はメモリー積送型のセンサーを搭載しており、960fpsのスーパースローモーションを撮影できます。Xperia 5は一般的な120fpsのスローモーションが撮影可能。どうしても960fpsで撮りたいという人は少ないと思いますが、そういう方は注意してください。
フロントカメラはF値2.0で、約800万画素。Xperia 1から変更はありません。最近は、高画素のフロントカメラを搭載する機種が増えているので、正直なところ少し物足りない気はします。ですが「ポートレートセルフィー」という機能を使うと、背景をぼかしたり、肌のキメを整えたりできます。iPhoneのフロントカメラよりは使い勝手がいいでしょう。
Xperia 1に初搭載されて注目された「Cinema Pro」も引き続き搭載。UIを改良し、使いやすくなったと聞いていますが、映画のような作品を撮るには、それなりのセンスやテクニックが要るようで、筆者はまだ使いこなせずにいます。ですが、Xperiaでしか使えない機能なので、ひと味違う映像を撮りたい人は注目すべきでしょう。
この連載の記事
-
第476回
スマホ
ライカカメラらしい撮影がさらに磨かれた! 「LEITZ PHONE」が3になって再び登場 -
第475回
スマホ
ハッセルブラッドカメラを強化、フラグシップにふさわしい性能のカメラフォン「OnePlus 12」 -
第474回
スマホ
ロレックス風カメラデザインを取り入れたスマホ「realme 12 Pro+ 5G」は高級感あふれる仕上がり -
第473回
スマホ
スリムになったOPPOの主力スマホ「Reno11 Pro 5G」海外版を前モデルと比較レビュー -
第472回
スマホ
OPPOの最新フラグシップ「Find X7 Ultra」はデュアルペリスコの最強カメラスマホ -
第471回
スマホ
4万円以下折りたたみスマホ「Libero Flip」は折りたたみ入門機に最適だが対応バンドの問題も -
第470回
スマホ
背面ライトは健在! 手軽価格の「Nothing Phone (2a)」クイックレビュー -
第469回
スマホ
日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ -
第468回
スマホ
ハイエンドAndroidタブ「OPPO Pad 2」はフル装備で使うと利便性が格段に向上する -
第467回
スマホ
「Galaxy S23 FE」は高性能を8万円台で実現したお財布にも優しいスマホ -
第466回
スマホ
Galaxy S24 UltraはGalaxy S23 Ultraからどう変わった?カメラや生成AI機能を比較した - この連載の一覧へ