100均で買える、ゴム風船を割れなくする道具
いったいどのようにしたら、ゴムの薄いハラに刺しても割れなくなるのでしょうか? 使う道具は、こちらもまた100円ショップでご購入いただけるものです。
それは、セロハンテープです!
ゴム風船を膨らませ、ゴムが薄いハラの部分にセロハンテープを貼りつけます。ゴム風船とセロハンテープの間の空気を抜くように何回かこすり、密着させます。
貼りつけたセロハンテープの上からゴム風船に串を刺すと……、
なんとゴム風船は割れずに、串がゴムを貫通しました! セロハンテープを貼り付けることで、ゴムが急激に縮むのを防ぐことができました。
セロハンテープを貼ったところを見せずにゴム風船のハラに串を刺すと、なぜ割れないのかと子どもたちは驚いてくれます。串を刺すのが怖い、と子どもが言う場合は、このようにショーとして演出して見せるのも喜んでもらえると思います。
100円ショップのゴム風船は何個も入っているため、ゴム風船が余りましたらぜひ以下の実験にもチャレンジしてみてください!
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今回は、100円ショップで購入できる道具を使ってゴムの性質を体感する科学実験集をご紹介しました。お家でも簡単に試すことができますので、ぜひ子どもと一緒にどうなるか予想しながらチャレンジしてみてください!
サイエンスショーではよく参加者のなかから実験のお手伝いを募集します。その際、風船を使った実験は当初怖くて誰も手があがらないのではないかと思い込んでいたのですが、予想に反してとても人気が高く、いつも1人に絞るのが大変なくらいです。
最初は大人も扱うのに勇気がいる風船の串刺し実験ですが、子どもと一緒に実験してドキドキハラハラしながら、楽しんでいただけると嬉しいです。
■注意事項
・小学生など低年齢の子どもが実験するときは、必ず保護者の指導のもとで実施してください。
・風船を口でふくらます際は、酸欠にならないよう注意してください。ポンプなどを使用しふくらませると楽です。
・串の先は尖っているので、指などに刺さないように注意しながら取り扱ってください。
・風船が割れるときには大きな音がしますので、注意して実験してください。
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