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働く!おすすめ周辺機器レビュー 第4回

JAYS m-Seven True Wirelessを1週間試してみた

連続再生9時間の北欧発トゥルーワイヤレスイヤホンは買いだ

2019年10月31日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII

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街に出てJAYS m-Seven True Wirelessの
屋外性能をチェックしてみた

 JAYS m-Seven True Wirelessを装着したまま、街を歩いてみた。前述した通り密閉感が強いため、装着したての時点では自分の鼓動が耳内に響く印象があったものの、イヤーチップの角度を微調整して挿入を繰り返しているうちに気にならなくなった。この点はカナル型の宿命とも言えるので、イヤーチップのサイズを変更するなど使用者ごとに微調整が必要となることだろう。

 しばらく歩いてみたが、本体が耳の中で動くような挙動は感じなかった。これは筆者の耳に本体がとてもよくフィットしているという事情もある。ジムで装着してトレッドミル上で走ったり筋トレマシーンで身体を(やや)激しく動かしてみたりもしたが、安定性に変化はなかった。振動で落ちる、というようなことはないと思われる。歩きながらのタッチコントロールにも支障はない。

とにかく装着感・密閉感が素晴らしい。ジムでのトレーニング中も落ちる気配すらなかった(筆者の場合)

 再生中に本体を耳から外し、専用ケースへ収納すると再生が停止すると同時にBluetoothのペアリングが解除される。初期設定が完了していれば、取り出して耳に装着する頃には自動的にペアリングが完了しているので、いちいちペアリングボタンを押して本体で許可して……という手間のあるイヤホンに比べたらはるかに使い勝手が良い。

 ケースへの収納はマグネットでピタリとくぼみにハマるようになっているのだが、一度、充電の端子としっかり接触しておらず、いつの間にか左本体のみがバッテリー切れ状態になってしまったことがあったので、収納するときには充電が始まっている証のLED点灯を確実に確認すべきと自戒した。ちなみに、専用ケースの充電端子はUSB type-Cである。筆者の環境ではUSB Type-Cデバイスが増えていて、ケーブルもそちらがメインになっていること、そしてコネクターの上下を確認せずとも充電を開始できることから、個人的にうれしい仕様だ。

 仕事場でしんみりテストするのではなく、リアルに街を歩いてみると、繁華街の雑踏でまれにだが音が途切れることがあった。途切れるといってもiPhoneとJAYS m-Seven True Wirelessとのリンクが切れるわけではない。理由は定かではないのだが、JAYS m-Seven True Wireless本体同士の通信が途切れ、左本体の音声が聞こえなくなる。期間中、ごくまれに発生した現象ではあるが、若干イラリする体験ではあった。

 遮音性については「優れている」という第一印象から変わらず。街の喧騒はもちろん電車に乗った場合のノイズも感じにくい。逆に電車内のアナウンスが聞こえにくく感じたほどだ。遮音性が高いため、音質についても静かな仕事場と大差ないという結論になってしまった。あまりにJAYS m-Seven True Wirelessの形状が筆者の耳にフィットし過ぎているためだろうか? といささか不安になるほどだ。

写真を見てもわかる通り、耳から飛び出すような形ではない。目立たず、それでいて他人との“かぶり”もない。耳にきちんと収まって確実に仕事をこなしてくれる……北欧デザイン、恐るべし!

質実剛健が形になった、まさに「北欧製」の一台

 ということで1週間ほどJAYS m-Seven True Wirelessをリアルに使ってみた印象だが、じつに良好だった。筆者にとっては良好過ぎた、と言っても過言ではないほどだ。1万円台前半でこの使用感なら非常にお値打ちであり、普通に個人的に購入するのを厭わないレベルだと思った。

 そして外観も気に入った。デザインは悪目立ちすることなく、ほかの低価格帯のトゥルーワイヤレスイヤホン製品にありがちな「ビミョーなサイバー感」「ペカペカ・ツヤツヤのプラ素材感」もない。つや消しでシックなブラックの本体色、控えめなLEDインジケーターによって安っぽい印象を与えることはないはずだ。音質も自然で、突出したところがないのと同時に不満に感じることもない。

 何より、連続再生9.5時間がありがたい。ケースを忘れて家を出たとしてもその日のイヤホン使用に支障が出ることはないからだ。

 JAYS m-Seven True Wirelessは、日本人がイメージする北欧メーカーの「ナチュラルで質が良い」を体現したトゥルーワイヤレスイヤホンであると言えるだろう。

JAYSのラインナップ紹介

 「JAYS」シリーズには、今回紹介したJAYS m-Seven True Wireless以外にもいくつかのモデルが存在する、それぞれについて簡単に紹介する。

m-Six Wireless
 スポーツ向けのカナル型ワイヤレスイヤホン。耳にひっかけるイヤーフックによって激しい動作時にも安定して装着、リスニングできる。

m-Six Wireless


a-Six Wireless
 断線に強く絡みにくいフラットケーブルを採用したカナル型ワイヤレスイヤホン。メタルハウジングを採用したシンプルなカナルが特徴。同じくシンプルなリモコンがケーブルに配置される。

a-Six Wireless


t-Four Wireless
 絡みにくいフラットケーブルを採用したカナル型ワイヤレスイヤホン。シンプルなリモコンがケーブル途中に配置される。シリコンイヤーチップとともに、より遮音性の高いフォームイヤーチップが付属する。

t-Four Wireless


a-Seven Wireless
 40mmの大口径ドライバーを搭載したワイヤレスヘッドホン。人間工学を基に設計されたアルミニウムボディによって1日中装着していても疲れにくいという。

a-Seven Wireless


a-JAYS One
 断線に強く絡みにくいフラットケーブルを採用した有線タイプのカナル型イヤホン。8.6mmのドライバーを搭載し、サイズ違い5種のシリコンイヤーチップが同梱される。

a-JAYS One


a-JAYS One+
 上記a-JAYS Oneに1ボタンのシンプルなリモコンが追加された有線タイプのカナル型イヤホン。

a-JAYS One+

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