人工知能ブラッシング検知機能の電動歯ブラシ
プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンは10月10日、充電式電動歯ブラシ ブラウン オーラルB「ジーニアスX」を発表した。
ブラウン オーラルBシリーズは、丸型回転ブラシを採用し、99.7%歯垢除去力がアップする(※)という磨き上がりが特徴の電動歯ブラシ。今回発表したブラウン オーラルB ジーニアスXは、ブランド初となる「人工知能ブラッシング検知機能」を搭載している。
※手磨きとの比較。歯垢指数の変化による。本体に内蔵したモーションセンサーが、ブラシの持ち方、動かし方、スピードを検知。スマホアプリ経由で、あらかじめ登録された数千人のブラッシングデータ、パターンと照合する。アプリ側が歯磨きの状況を瞬時に判断し、口の中をどこを磨けているか/磨けていないかをガイドしてくれる。
また、ブラッシング終了後も、ブラッシングの達成度、磨いた時間、力の加減といったブラッシング傾向を分析し、ユーザーのオーラルケアをよりよりものへと導くとする。
高齢化社会に向けた提案
歯周病の防止には歯垢除去が重要
都内で開催された発表会では、プロクターアンドギャンブル インターナショナルオペレーションズ SA シンガポールブランチ オーラルケア アジア部長 アソシエートディレクターの大川 正樹氏が登壇。
「日本のオーラルケアにも予防の意識が浸透してきているが、2005年から2015年の歯周病の有病率を参照すると、増加傾向が見られる。歯周病の原因を磨き残された歯垢と考えると、日々のブラッシング習慣を向上することが重要。
歳をとると、唾液量が減ったり、歯が黄ばんだり、歯肉が痩せたりといった変化が起きるが、この変化には個人差も大きい。さまざまな口腔環境の変化に合わせたブラッシングが要求される。
80%の人は、一ヵ所以上、60%の人は、奥歯の裏をほとんど磨けていない。こうした磨きグセの偏りをなくすことがブラッシングの質の向上を意味する。ブラウン オーラルB「ジーニアスX」は、磨きグセの解消に効果的な製品」と、魅力をアピールした。
また若林歯科医院の院長で、日本大学 客員教授、日本歯周病学会の理事・専門医を務める若林 健史氏がプレゼンテーションを実施。歯周病の予防には、「正しい歯ブラシの使い方を覚えること」「歯肉の中に入っている根の表面の歯石と取ること」「生活改善をすること(バランスのとれた食生活を心がける)」「定期的にクリーニングをすること」の4つが重要だと解説。
若林歯科医院の患者で、思うように歯磨きができずに困っていた人にブラウン オーラルB「ジーニアスX」を使ってもらったところ、歯垢除去率が飛躍的に改善したほか、「ながら磨きでも、磨き残しのないブラッシングができた」「歯磨きの時間が伸びたし、AIのおかげで磨きグセを理解できた」といった意見が寄せられたことも紹介した。
磨き残しを視覚的に教えてくれる
会場では、ブラウン オーラルB「ジーニアスX」の実機を使ったデモンストレーションも披露された。
スマホアプリ「ブラウン オーラルB(iOS/Android対応)」をインストールし、本体とBluetooth経由で接続すると、歯のモデルが3Dグラフィックで表示される。
ユーザーが磨いている部分を白い点滅で視覚的にガイドしてくれ、十分に磨けた部分はカラーが青から白に変わる。白に変わったらユーザーは次の部分に歯ブラシを移動する。これを繰り返し、歯のモデルがすべて白くなればブラッシングは終了だ。
単なるガイドでなく、リアルタイムで歯の状況をガイドしてくれる点が画期的。アプリの表示の切り替わりもスムースだ。アプリのUIも非常に綺麗なので、楽しみながら磨きグセを解消し、入念な歯磨きを習慣付けられそうに感じた。
パッケージには「マルチアクションブラシ ブラック(EB50BK)」「やわらか極細毛ブラシ(EB60)」を同梱するほか、スマホホルダー、海外充電・スマホ充電に対応したスマートトラベルケース、歯磨き粉などが収納できるビューティーバッグが付属する。出張時や、旅行時の携帯にも便利だ。
サイズはおよそ幅29×奥行き35×高さ241mm、重量はおよそ138g(いずれもブラシ含む)。カラーはチタニウムグレーの1色展開。10月下旬から、全国の家電量販店や通販サイトを通じて販売を開始する。価格はオープン。