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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第531回

取締役から創業者がいなくなったHP 業界に多大な影響を与えた現存メーカー

2019年10月07日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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計測器のコントローラーとしても活用された
PA-RISC以前のHP 9000シリーズ

 PA-RISCが利用可能になるまではMC68030/68040でなんとか凌いだHP 9000シリーズであるが、単にワークステーションとして利用するだけではなく、計測器部門向けに計測器のコントローラーとして利用されることも少なくなかったらしい。

 もっとも、台数そのもので言えば、こうした計測器に使われる数はワークステーション向けと比べれば微々たるものともいえるが。

これはHP3048Aという位相ノイズ測定器のカタログだが、このデータを収集するのは、後ろに控えているPC(別にVectraでなくても良かったらしい)の他にHP 98580Cがサポートされていた。このHP 98580CはHP 9000/340をラックマウントタイプのシャーシに納め、さらに12インチのモノクロディスプレーをビルドインしたような構成だそうだ

 他にも制御向けなどにも使われ始めていたようだが、これは本来HP 3000シリーズが担っていた市場であった。

前回も掲載したこの写真など、まさしく制御向けをイメージしていると思われる

 この制御用向けのシステムはPA-RISCの世代でも提供された。やや後になるがHP 9000/700シリーズのワークステーションにVMEバスを組み合わせたHP 9000/740sというシリーズが提供されている。こちらはPA-7100/PA-7100LC/PC-7300LCと3世代のCPUを搭載した息の長いモデルで、MC68030ベースのシステムの後継として長く利用された。

 MC68030/68040ベースのHP 9000で唯一実現できなかったのがサーバーである。これはもともと、MC68030/68040にマルチプロセッサーのサポートがなかったことが要因である。

 もちろん世の中には、外付けのSMP対応機構を付けてマルチプロセッサー構成とした製品(たとえばBBNのButterfly)もあるので不可能ではないが、おそらくはPA-RISC登場までのつなぎで投入されたシリーズだけに、そこまで開発コストをかけるつもりはなかったようだ。

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