計測器のコントローラーとしても活用された
PA-RISC以前のHP 9000シリーズ
PA-RISCが利用可能になるまではMC68030/68040でなんとか凌いだHP 9000シリーズであるが、単にワークステーションとして利用するだけではなく、計測器部門向けに計測器のコントローラーとして利用されることも少なくなかったらしい。
もっとも、台数そのもので言えば、こうした計測器に使われる数はワークステーション向けと比べれば微々たるものともいえるが。
画像の出典は、HP Memory Project
他にも制御向けなどにも使われ始めていたようだが、これは本来HP 3000シリーズが担っていた市場であった。
画像の出典は、HP Computer Museum
この制御用向けのシステムはPA-RISCの世代でも提供された。やや後になるがHP 9000/700シリーズのワークステーションにVMEバスを組み合わせたHP 9000/740sというシリーズが提供されている。こちらはPA-7100/PA-7100LC/PC-7300LCと3世代のCPUを搭載した息の長いモデルで、MC68030ベースのシステムの後継として長く利用された。
MC68030/68040ベースのHP 9000で唯一実現できなかったのがサーバーである。これはもともと、MC68030/68040にマルチプロセッサーのサポートがなかったことが要因である。
もちろん世の中には、外付けのSMP対応機構を付けてマルチプロセッサー構成とした製品(たとえばBBNのButterfly)もあるので不可能ではないが、おそらくはPA-RISC登場までのつなぎで投入されたシリーズだけに、そこまで開発コストをかけるつもりはなかったようだ。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第899回
PC
NVLink追撃の現実解「UALoE」 AMD Instinct MI400が挑む次世代ラック実装とBlackwell対抗 -
第898回
PC
AI特化とは一線を画すHPCの怪物! 富士通「Monaka」が目指す3D積層と256bit SVE2の真価 -
第897回
PC
NVIDIA独自コア「Olympus」の真価 Vera CPUが見せたIPC全振りの重厚構造とメモリー帯域依存 -
第896回
PC
Arm自社設計「AGI CPU」の全貌、10-wideデコードと2ダイ構成で見せた優等生的な実力 -
第895回
PC
IBM ZがArmを取り込む衝撃! 次世代メインフレーム「z18(仮)」のネイティブDual-ISA戦略の狙い -
第894回
PC
AMD「Ryzen AI Embedded X100」のリアルタイムAI制御が、Jetsonの弱点であるCPU性能を突く -
第893回
PC
インテル製GPU「Crescent Island」の正体、容量480GBメモリーでエージェント型AIとKVキャッシュ問題に挑む -
第892回
PC
Hot Chipsで明かされた「Wildcat Lake」の全貌 Foverosを捨てMCPを選んだインテルの舞台裏 -
第891回
PC
謎多き次世代Xeon「Diamond Rapids」を解剖、3D Meshの進化と新命令セットAPXがもたらす変革 -
第890回
PC
Samsung「SF2P」の全貌! GAA最大の弱点であるPMOS性能低下を克服し、TSMC追撃へ準備万端 -
第889回
PC
なぜ巨大チップは歪んで壊れるのか? SK HynixのHBM4「MR-MUF」とTSMCのCoWoS-Lを襲う熱膨張の罠 - この連載の一覧へ











