「薪割り」のバイトにドハマり! シンプルかつ奥深いミニゲームも魅力的
ついでに、「薪割り」のバイトもしてみた。薪割りは、タイミングよく斧を下ろして薪を次々と割っていくというシンプルなミニゲームだ。斧を構えている際、上半身は左右に動いているため、最初はタイミングを見計らうのに苦戦した。だが、要領を掴めば連続で薪が割れるようになった。気がつくと、ストーリーと時間を忘れて薪割りに病みつきになっていた。
このシンプルかつ奥深い面白さは、時間泥棒と言わんばかりの魔力が秘められている。1作目に出てきた「フォークリフト」のバイトをふと思い出した。
そのほか、さまざまなギャンブルができる「遊技場」や、涼のステータスを強化できる「修行」も用意。内容自体は過去作と変わらないが、相変わらず楽しくプレーできた。こういった寄り道要素もシェンムーの魅力的な要素である。実は寄り道こそがメインのゲームではないかと錯覚するほど、寄り道要素の完成度は高めであった。
腹が減っては戦はできない?!
シェンムーⅢに追加された「空腹」の概念とは
シェンムーⅢには、シリーズ初の要素として「空腹」の概念が取り入れられている。一定時間になると、空腹の影響で体力が少しずつ減っていく。だから定期的に「食べ物」を摂取しなければならないのだ。もちろん、走ったり修行をしたりしても体力は減る。この要素がどういった面白さを生むのかはまだ不明だが、涼の人生をシミュレートするという意味では興味深い試みであるといえる。
現代向けにリニューアルされたバトルパートが遊びやすい
シェンムーシリーズは、聞き込みや探索、ミニゲームなどの「アドベンチャーパート」と、重要キャラと戦う「バトルパート」で構成されている。これまでアドベンチャーパートについて解説してきたが、最後にバトルパートを解説しよう。
シェンムーのバトルは、ボタンとコマンドを駆使して戦う格闘ゲームを採用。とはいっても、とにかくボタンを押すだけで敵を倒せるので、アクションが苦手な人でも安心だ。過去作では十字キーとボタンを入力して技を出していたが、シェンムーⅢではボタン入力のみで技が出せるようになっている。また、ガードができたり、戦闘中に回復できる新たな仕様も追加。本作のバトルパートは現代向けにリニューアルされているため、過去作以上に遊びやすくなっていると感じた。
ようやく顔に傷のある男と対面したが、どういうわけか試合をすることに。いざ戦ってみたものの、攻撃力が足りず、あえなく完敗となった。相手から「道場で修行してこい」と助言され、急いで集落のはずれにある道場へ向かった。道場では修行のミニゲームのほかに、NPCを相手に模擬試合ができる。何度も修行し、攻撃力と体力のレベルを強化していく。いざリベンジへと村へ戻ろうとした瞬間、試遊終了という悲しい結末を迎えてしまった。
45分の試遊を体験してみて、シェンムーⅢへの期待値が一気に高まった。11月19日から、PlayStation 4版とPC版が発売される。製品版ではどういった体験ができるのだろうか。そう考えれば考えるほど期待に胸が膨らむ一方だ。次の続報に期待したいところだ。
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