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東京ゲームショウ2019レポート第73回

20年の歴史が凝縮された注目のタイトル

全世界が待ち望む「シェンムーⅢ」は懐かしさと新しさが融合した期待作

2019年09月19日 20時10分更新

文● 市川/ASCII

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全世界のファンが待ち望む伝説のシリーズ最新作「シェンムーⅢ」を試遊

 東京ゲームショウ2019開催中、筆者はあるゲームタイトルの試遊会に出席した。そのゲームタイトルとは、鈴木 裕氏率いるYS NETが開発した「シェンムーⅢ」。1999年に発売されて以降、国内外のゲームファンを魅了してきた名作シリーズの第3弾である。ドリームキャスト版はプレーしていなかったが、リマスター版の「シェンムーⅠ&Ⅱ」はプレー済み。本作の独特な面白さに魅了された筆者は、遅咲きではあるが、シェンムーⅢの発売を待ちわびるファンとなった。だから、今回の試遊は楽しみすぎて仕方がなかったのだ。

 2015年のクラウドファンディング発表から4年経ったいま、11月19日に販売開始という段階を迎えた。国内外のファンからの出資を受けて開発されたシェンムーⅢの面白さとは何なのか。そこで今回は、シェンムーⅢのデモ版をプレーした感想を述べていきたい。

 

何もかもが懐かしい!
シェンムーⅢには20年もの歴史がぎゅっと詰まっていた

シェンムーシリーズは20年におよぶ歴史を持つアクションアドベンチャーゲーム

 シェンムーシリーズは、ドリームキャスト専用ソフトとしてリリースされたアクションアドベンチャーゲーム。藍帝に父を殺された芭月 涼の復讐を壮大なスケールで描いた大河ドラマである。1999年に第1作目の「1章 横須賀」が、2001年には2作目となる「シェンムーⅡ」が発売。圧倒的な自由度、移動範囲が広いロケーション、映画並みのストーリー、完全フルボイスのNPC、時間の概念、ミニゲームなど、オープンワールドゲームの原点というべき要素が本シリーズの特長だ。

 シェンムーⅢのデモ版は、前作にも登場した桂林の「白鹿村」が舞台となっている。一部のみ探索できたが、色彩豊かに描写された自然の風景に目を奪われた。製品版ではどこまで探索できるのだろう。プレー中、時間なんか気にせずに隅々まで散策したいという欲に駆られた。

顔に傷のある男を探すことがデモ版のメインクエスト。シェンムーⅡにも登場した「白鹿村」を探索し、村人たちに聞き込みを開始

 デモ版で課せられたメインクエストは、顔に傷がある男を探すこと。それだけのヒントを元に、村人たちに聞き込みを開始した。本シリーズにおけるフラグの立て方は、NPCにとにかく聞き込みをすること。聞き込みで重要なヒントを得るとフラグが立ち、ストーリーが進展するといった具合だ。

 人との出会いが物語を生み出すという、本シリーズならではの醍醐味を再び味わうことができ、純粋に嬉しく思った。第一村人に話しかけたとき、懐かしい感情が芽生えるほどだ。シェンムーの場合、脇役も含めたすべてのNPCが主役といっても過言ではない。

シェンムーシリーズの名物である「ガチャガチャ」を発見。グッズをコンプリートしたいがために、全財産をガチャガチャに投資した思い出が蘇る

 ヒントを求めて白鹿村を探索していると、雑貨屋を発見。入口前に設置された「ガチャガチャ」を見つけるや否や、心の底から懐かしさが込み上げてきた。ガチャガチャもまた、シェンムーを語るうえで欠かせない魅力だからだ。グッズをコンプリートしたいがあまり、全財産をガチャガチャに投資したものだ。

 雑貨屋では買い物はもちろん、一人称視点に切り替えることで、商品や家具などのオブジェクトを鑑賞することもできた。さらに、本作の新要素として、棚が開けられるようになっている。棚の中に何か重要なアイテムがあるに違いない、とゲーマーの勘が囁いたが、そこには書物や壺のオブジェクトがあるだけで、アイテムらしきものは入っていなかった。製品版では、棚を開けるとごくまれに役立つアイテムが手に入るようになっているのだろう。

 聞き込みも、白鹿村も、ガチャガチャも、何もかもが懐かしい。20年の歴史を持つシェンムーらしさは、3作目となる本作でも健在だった。むしろ、懐かしさのクオリティーが上がっているように感じた。懐かしの要素を多く実装し、ファンの心に懐かしい温もりをもたらす。これぞシェンムーを愛するすべてのファンに向けた、20年ぶりのラブレターといえよう。

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