高機能ストレージ「Drobo」でデジタルライフをアップデート 第3回
トラブルに強くサポートも万全!
「働き方改革」支援!無秩序な業務データをDroboで効率化
2019年09月13日 11時00分更新
IT化が進んだ現代の企業にとって、日々蓄積されていく業務データをいかに効率的に管理・運用するかは非常に重要な課題。保管を社員各自に任せっきりにしていたり、保存場所を分散していたりすると、必要なときに必要なデータがすぐ取り出せずに業務が滞るなんてことになりかねない。機会損失を防ぐためにも、業務データは一元的に管理して社内でスムースに共有できるようにしておくことが望ましい。
そこで役立つのが「NAS(Network Attached Storage)」だ。NASとはネットワークHDDとも呼ばれ、PCのUSBポートではなく家庭や企業のネットワークにつなげて使用するストレージのこと。社内ネットワークに接続されたPCから簡単にアクセスしてファイルを読み書きできるため、社員間の連携や業務の引き継ぎ、部署間でのデータ共有などを、より円滑に行うことができる。余計な時間を減らして労働時間を短縮、「働き方改革」を実現するのだ。
ネットワーク経由のデータ共有はDropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージでも実現可能だが、これらのサービスはオンライン上にデータを保管することになるため障害対応やセキュリティの面で不安が残る。また、毎月の利用料金も発生してしまう。しかしNASなら手元で管理できるため、機密性の高い情報もより安全に扱うことが可能だ。
NASを選ぶポイントはいくつかあるが、企業で使用するうえで重視したいのが継続性・拡張性の高さ。将来的に社員が増えたり、取り扱うデータの量が急増したときに、柔軟に対応できる製品を選びたい。そこでおすすめなのが米Drobo社の「Drobo」シリーズだ。日本ではコンピュータ周辺機器やテレビ会議システムなどで実績のあるプリンストンが代理店となって販売・サポートを行っている。ここではその特徴やメリット、導入方法などを紹介していこう。
業務の継続性を損なわないDrobo
法人ユーザーがNASを選ぶ際に重視したいポイントとして「継続性」がある。万一本体にトラブルが生じた場合や、将来的に製品を買い換えた場合に、代替機や新しい製品に速やかにデータを移行できるかどうかは、業務を停滞させられない企業にとって死活にかかわる問題だ。NASの利用が中断されるのは、おもに次のようなケースが考えられる。
・NAS内部のディスクドライブ(HDDやSSD)が故障した場合
・NAS本体が故障した場合
・ネットワーク機器の故障などで通信障害が起こった場合
・製品を買い替えてデータ移行する場合
Droboの場合は、それぞれどのような対応が可能なのだろうか。順番に見ていこう。なお、DroboのラインナップにはPCのUSBポートなどに直接つなげるDAS=Direct Attached Storage型の製品もあるが、ここでは特に明記のない限りすべてNAS型の製品を指す。
・NAS内部のディスクドライブ(HDDやSSD)が故障した場合
現行のDroboシリーズはモデルにより異なるが筐体に5台または8台までのドライブを内蔵できる。Droboは、復旧用データをそれら複数のドライブに分散して書き込んで冗長性を持たせているため、いずれかドライブ1台に障害が起きても保存したデータは失われないようになっている。3台以上のドライブを搭載している場合、設定を変更すれば2台同時に故障しても復旧可能。
実際にドライブが壊れた場合は、そのドライブベイの横にあるLEDが赤色に点滅して知らせてくれる。このような状態になったら、本体の電源が入った状態のまま故障したドライブを取り外し、新しいドライブを代わりに装着すれば、自動的に最適化処理がスタートする。
最適化処理の実施中は、アクセススピードは落ちるものの、Droboへのデータの読み書きは問題なく行える。つまり、内蔵ドライブが故障しても一時的に利用できなくなることはなく、継続して使い続けられるということ。これは心強い。
(次ページ、「NAS本体が故障した場合」に続く)
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