ライオンズが何点取られても
5点入ればいいから(震え声)
ビールとピザを堪能しながら、両チームの立ち上がりに注目しましたが、初回はバファローズ、ライオンズともに無得点。記事の冒頭で今シーズンの1試合の平均得点は「5.27」とドヤったものの、実は平均失点も「4.95」(取材当日の8月15日試合前時点)なので、ライオンズの試合を見るときは多少の失点は覚悟の上です。
ちなみに、メットライフドームは構造上、夏場はかなり蒸し暑くなることもありますが(逆に、春先と秋はけっこうな寒さになることも)、この日は比較的気温が低く、風も強かったため、なかなか快適でした。自然環境に左右されるドーム球場というのもオツなものですね。
しかし、試合前半で早くも暗雲が立ち込めます。本田圭佑投手は2回もたず、後を任された小石博孝投手も打ち込まれてしまいます。バファローズにはステフェン・ロメロ選手の満塁ホームランなども飛び出し、3回表の終了時点で、ライオンズは12失点を喫してしまいました。
さらっと書いたので流してしまった読者の方もいらっしゃるかもわかりませんが、12失点というのは大ピンチもよいところ。2回表が終了したときに、近くのライオンズファンの方が「7点も取られちゃったよ! これ以上取られたらさすがにマズいな」と笑っていましたが、7点も取られたら普通はマズいです。そこからさらに5点も取られたので、もう普通ではないです。
なかなかタフな展開に、ナベコさんは「うーん、選手たちがなかなかゲームに入っていけませんね」と同情し、オカモトさんは「まあ、昔のパ・リーグってこんな感じだったし、8月のライオンズは防御率もよくなかったし」と冷静になり、西牧さんは「やべ~、点がこんなに入るんですね」と笑っていました。個々人によって観戦スタイルは違うという、よい見本でしょう。
しかしながら、たとえ10点取られようが20点取られようが(この考えが盛大なフラグになるとは思っていませんでしたが)、ライオンズが5点取ってしまえばブルームーンは半額になります。
攻撃力には自信があるのか、ライオンズファンのみなさんも落ち着いたもので、「あと7イニングあればいい勝負にはなるだろう」みたいな空気感を出していました。チームのwRC+※がなかなか100を超えない球団を応援している身としては、うらやましい限りです。
※1打席あたりの得点創出の多さを、平均的な打者を100とした場合のパーセンテージで評価する指標。球場による影響の数値(パークファクター)に対する補正をしているため、中立的に打者の得点創出能力を評価できるとされている。ちなみに埼玉西武ライオンズは8月15日時点で「109」とパ・リーグのトップだった
ところで、野球観戦の際に意外と悩まされるのが、ビールがすぐにぬるくなってしまうこと。とくに、ドーム球場とはいうものの、室温(気温?)が屋外とほとんど変わらないメットライフドームでは、試合に見とれているとビールの冷たさが失われがちです。
しかし、ナベコさんも語っていたように、ブルームーンは、スパイスの味わいとオレンジピールの苦味がアクセントになって、多少ぬるくなってもおいしく飲めるのがうれしい。メットライフドームにぴったりなクラフトビールだと実感しました。
柑橘系の果汁を加えた「ブルームーンシトラス」(750円)、トマトジュースを加えた「ブルームーンレッドアイ」(750円)、ストロベリーシロップを沈めた「ストロベリーブルームーン」(750円)などもオススメです。果汁などの甘みが加わっても、ビールそのものの味が損なわれることなく、深みのあるテイストを楽しめますよ。「ビールの苦味がどうも……」という人も、ぜひ試してみてください。