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業界人の《ことば》から 第356回

「空飛ぶクルマ」実用化のカギは、震災被害を被った福島に

2019年08月16日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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三重県は空飛ぶクルマの実験で活用

 ドローンやロボットでは、すでに220社以上の試験誘致実績があり、なかには目視外飛行により、9km離れた場所への物流を担うなど、国内初となるチャレンジも数多く行なわれている。

 空飛ぶクルマやドローン、ロボットが、福島県の浜通りエリアの地域再生に大きく貢献するというわけだ。

 協定を結んだ三重県の鈴木英敬知事は、自身が自動車の免許を取得するために大学1年生のときに通った自動車教習所が、福島県南相馬市であったことを明かしながら、「また福島県とご縁ができた。福島県の復興に全力に取り組むことに強い気持ちを持っている。そして、三重県が課題解決も同時に進めたい。次世代や未来でも手を組み、Win-Winの関係を築きたい」とする。

 三重県では「離島・過疎地域などでの生活支援」「観光資源・移動手段」「防災対策・産業の効率化」という3点から、空飛ぶクルマを活用する方針を示す。そのための実証実験に、福島ロボットテストフィールドを活用することになる。

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