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業界人の《ことば》から第356回

「空飛ぶクルマ」実用化のカギは、震災被害を被った福島に

2019年08月16日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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今回のことば

「福島ロボットテストフィールドは、空飛ぶクルマの試験飛行ができる。産学官連携でロボットの安全性を評価できるナショナルセンターを目指す」(福島県の内堀雅雄知事)

  福島県と三重県が「空飛ぶクルマと空の移動革命の実現」に関する協力を発表。先頃、協定を結んだ。

 空飛ぶクルマは、都市の渋滞を避けた通勤、通学、離島や山間部での新たな移動手段、災害時の緊急搬送や迅速な物資輸送などを想定したもので、政府では有識者による「空の移動革命に向けた官民協議会」を設置。2018年12月には、ロードマップをとりまとめ、そのなかに2019年の試験飛行、2023年の実用化という野心的な目標を盛り込んでみせた。

 先進国のなかで、4年後に空飛ぶクルマの実用化を政府目標として掲げているのは日本だけだ。

 協定の締結式に出席した経済産業省の関芳弘副大臣は、「日本が世界の空のイノベーションを牽引していきたい」と抱負を述べ、国土交通省の大塚高司副大臣は、「空飛ぶクルマが、身近で手軽な移動手段として利用される社会の実現に向けて取り組んでいく」と語る。

 そうした動きのなかで、今回の地方公共団体同士の協定は、空飛ぶクルマの実現に向けて大きな一歩となる。

 福島県と三重県の協定では事業者に対して、空飛ぶクルマの開発から活用までを支援し、空の移動体革命の実現に向けて共同で取り組むことになる。

 具体的な活動として「実証実験などを実施する事業者に対する支援および関係機関との調整」「実証実験において得られた知見および情報の共有」「実証実験などを踏まえた制度や体制の整備に向けた関係機関などへの提言」「空の移動革命の実現に向けた機運醸成」などで協力するという。

 福島県の内堀知事は「三重県と力をあわせて、空の移動革命を進め、日本の技術を高めたい」と述べる。

調印後に握手する福島県の内堀雅雄知事(右)と三重県の鈴木英敬知事(左)

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