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T教授の「戦略的衝動買い」 第542回

Windows 10 Pro搭載の超小型“チビパソ”「GPD MicroPC」を衝動買い

2019年07月31日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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外付けディスプレーとして
Type-C接続のThinkVision M14」を導入

 さて、多機能で高拡張性に優れたMicroPCではあるが、出先やオン・ザ・ウェイでは良いとして、自宅で落ち着いて使うには6型ディスプレーは多少心もとない。そういう場合には、Type-Cポートの複数ある外付けディスプレーの「ThinkVision M14」をMicroPCのType-CポートとThunderboltケーブルで接続して、同時に外付けUSBキーボードを取り付ければ完璧だ。

やはり、自宅で使用する時には大画面にしたくて、MicroPCとType-C接続で拡張ディスプレーとして画像出力できるLenovoの「ThinkVision M14」を購入した。デュアルディスプレーの価値はまだ不明だが自宅での大きなスクリーンは便利だ

やはり、自宅で使用する時には大画面にしたくて、MicroPCとType-C接続で拡張ディスプレーとして画像出力できるLenovoの「ThinkVision M14」を購入した。デュアルディスプレーの価値はまだ不明だが自宅での大きなスクリーンは便利だ

Lenovoの保証範囲外のようだが、Windowsの設定だけで実現できる縦置き使用はなかなか便利だ。原稿などの文章書きやウェブ閲覧などには最適だ。ThinkVision M14は縦置きを想定していないので、ディスプレー面を仰角に傾けるには10型サイズのタブレットスタンドなどがあれば便利に使えそうだ

 筆者は自宅でMicroPCをデスクトップPCのように拡張して使う場合は、AC電源で運用することにしている。MicroPCのType-CポートはThinkVision M14との接続で使用しているので、ThinkVision M14の2番目のType-CポートをAC電源に接続し、Windwos 10 Professionalの設定画面で、AC電源で使用の場合はMicroPCの液晶蓋を閉めてもスリープしない設定にしている。これで、屋内と屋外で都合よく切り替わってくれる。

Windowsの設定で液晶蓋を閉じてもスリープモードに入らないように設定して、外付けのUSBキーボードを取り付ければ、MicroPCの蓋を閉じてウルトラ・ミニ・デスクトップPCのように使える

 Type-Cケーブルを使ってMicroPCとThinkVision M14のような外部の周辺機器とを接続して使う予定のあるユーザーは、より柔らかいType-Cケーブルや、多少硬いケーブルでもポートからの立ち上がり角度をフレキシブルに変更することのできるL字型プラグアダプターなどを用意すると便利だろう。

Type-C規格のThunderboltケーブルはできる限り柔らかくて曲りやすいモノが理想的だ。またType-C L字プラグはいろいろ役に立つので2個は持っていたい

Type-C規格のThunderboltケーブルはできる限り柔らかくて曲りやすいモノが理想的だ。またType-C L字プラグはいろいろ役に立つので2個は持っていたい

 また、MicroPCの底面(裏側)には2個のネジ穴が用意されており、MicroPCをディスプレー用のフレキシブルアームスタンドなどに取り付けて、据え置き型のコンパクトなオール・イン・ワン型パソコンとして使用することもできる。

MicroPC底面にある2個のネジ穴を利用して、MicroPCをフレキシブルなディスプレーアームに取り付けたり、トレイに取り付けたりすることも可能だ

MicroPC底面にある2個のネジ穴を利用して、MicroPCをフレキシブルなディスプレーアームに取り付けたり、トレイに取り付けたりすることも可能だ

 前述したように、キーボード面と液晶面が最大でも140度くらいしか開かないので、MicroPC底面に取り付けるアーム部分の首振り角度の自由度の高いモノを選択すれば、その種の問題も忘れられる。

 もうほとんどの観点で筆者の“お気に入りチビパソ”になったMicroPCだが、唯一残念な点はLTE対応ではないことだ。やむなくWi-Fi環境の無いアウトドアでは、常時携帯しているメインスマホである「HUAWEI Mate 20 Pro」や、MicroPCとお似合いの超小型スマホ、Unihertzの「Atom」のテザリング経由でネットにアクセスしている。

MicroPCの唯一残念な点はWAN対応ではないこと。止むを得ず筆者はスマートフォンのテザリングでネットアクセスしている

MicroPCの唯一残念な点はWAN対応ではないこと。止むを得ず筆者はスマートフォンのテザリングでネットアクセスしている

 よくよく考えてみると、従来からあったようなUMPCという概念が再設定、再認識されて以来、各社から登場してくるチビパソは、内部スペックをデジタルで比較しないと区別がつかないそっくりさんばかりだ。GPD MicroPCはそんな中にあって超個性的なマシンだ。今、限られた予算内でUMPCに興味のあるユーザーならGPD MicroPCは候補として選んで良いチビパソの筆頭株だ。

喫茶店の小さなテーブルでも自由に使えるMicroPCは、しばらく筆者の街歩きのお供になることは確実だ

喫茶店の小さなテーブルでも自由に使えるMicroPCは、しばらく筆者の街歩きのお供になることは確実だ

T教授

今回の衝動買い

アイテム:GPD「GPD MicroPC
・購入:天空
・価格:4万9658円(税込)


T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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