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Core i9-9900K、GeForce RTX 2080搭載のハイスペックマシン

ノートPCと思えない規格外のパワーと冷却が魅力の17.3型「ALIENWARE AREA-51m」

2019年07月27日 10時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●八尋/ASCII

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「NEW ALIENWARE AREA-51M」

 NEW ALIENWARE AREA-51Mは、ALIENWAREだけに巨大なエイリアンシップのような17.3型ゲーミングノートパソコンだ。それに見合うだけのインターフェイスと冷却構造、キーボードを持つことを前回チェックした。今回は、実際にNEW ALIENWARE AREA-51Mの性能をチェックしていく。

 NEW ALIENWARE AREA-51Mには現在4つのラインナップがあり、それぞれ細かくカスタマイズ可能だ。そのうち3つはある程度の構成が決まっており、検討しやすいモデル。残る1つはフルカスタマイズ対応モデルである。カスタマイズはCPUとGPU(いずれもファクトリーオーバークロック済み)、メモリー、ストレージ、ディスプレー、キーボード、本体カラーとなっている。とくにストレージの構成は豊富となっており、M.2+SSHDのほか、M.2(RAID 0)+SSHDなどが選べ、Intel OPTANE SSD RAID0ドライブもある。

 今回の試用機は、NEW ALIENWARE AREA-51M スプレマシーVRをベースにカスタマイズしたもので、スペックは次の通り。CPUはCore i9-9900K、GPUはGeForce RTX 2080、メモリーは32GB、ストレージは1TB SSD RAID0(512GB×2、PCle M.2)+SSHD 1TBと、さらにかなりハイエンドにしたモデルとなる。

ほぼデスクトップと変わらないスコア

見た目に反して、中身はほぼデスクトップ

 ベンチマークは、「3DMark v2.9.6631」「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」「CINEBENCH R20」を実行した。またゲームクライアント内のベンチマークとして「ディビジョン2」も採用している。計測時のグラフィックスドライバーバージョンは、431.36。

3DMark Time Spy

3DMarkの結果

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク。左が高品質プリセット/3840×2160/フルスクリーン、右がDSLLをオンにしたもの

CINEBENCH R20

 ベンチマークスコアの傾向としては、デスクトップとほとんど変わらないスコアであり、ゴツい冷却機構がよく働いているのが分かる。またGPUはFactoryオーバークロックされており、従来のものよりもスコアは高く出ているのだが、劇的に高いわけではない。どちらかといえば、冷却性能は十分に確保されているが、筐体的な小ささは回避できないため、熱による影響があってもアベレージを高くできる狙いでの採用とみた方がいいだろう。

 ディビジョン2のようにヘヴィーなタイトルでは、フルHDであれば、まったく問題なく快適に遊べるが、4Kではやや設定を落とす必要がある。とはいえ、その辺のミドルクラスのゲーミングパソコンよりもド安定の性能であるため、外部4Kディスプレーを使用して遊ぶ際も、多くのゲームタイトルで高いグラフィック設定で楽しめるだろう。

THE DIVISION2。プリセットウルトラと高

こだわりの冷却性能がハイパワーの鍵

 ゲーム時によくある中負荷付近からファンの駆動音は大きくなるのだが、ヘッドフォンを装備しているのであれば気になる可能性は低い。ベンチマーク並の高負荷時は人によっては気になるかもしれない。熱については放熱は良好であり、キーボード面もわずかに熱を持つ程度で、長時間のプレーでも気にならなかった。これはスチール製バックプレートが放熱板も兼ねていることが大きいようだ。

底面からの吸気が肝要

 プリインストールされている「ALIENWARE COMMAND CENTER」を見てみよう。同アプリケーションは、ゲームライブラリの生成だけでなく、パフォーマンス設定やライトアップの設定が行なえる。パフォーマンス設定に関しては、オーバークロックのほか、ファンの制御も可能だ。そのため、上記しているように高負荷時のファン駆動音がどうにも気になる場合は、ややパフォーマンスを落とすか、ギリギリ気にならないレベルまでファンの回転数を下げるかといった選択が可能である。

メイン画面。現在の設定を把握できる

ライブラリ。ゲームごとにパーフォマンス設定を決められる

フュージョンではCPUとGPU、メモリのチューニング、ファンコントロール、電源設定が行なえる

ファンの回転数はCPUファンとシステムファンを独立して設定可能だ

いずれ出番があるかも的なのだが、OCも同アプリケーション上から行なえる

GPUのOCも可能だが、そもそもファクトリーオーバークロック済みなので、確認くらいでいいだろう

FXではライトアップを細かく設定できる

「NEW ALIENWARE AREA-51m スプレマシー VR」の主なスペック
標準スペック 試用機のスペック
CPU Core i9-9900K
グラフィックス GeForce RTX 2080(8GB GDDR6)
メモリー 8GB 32GB
ストレージ 1TB SSHD 1TB SSD RAID0(512GB×2)、PCle M.2
ディスプレー 17.3型(1920×1080ドット)、60Hz、G-Syncテクノロジー採用 17.3型(1920×1080ドット)、144Hz、G-Syncテクノロジー採用、Eyesafe ディスプレー テクノロジー + Tobii Eyetracking
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(IEEE802.11ax)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.1端子×3、Thunderbolt 3端子、HDMI 2.0端子、mini DisplayPort 1.4、グローバルヘッドセットジャック、ヘッドフォン/マイク切り替え可能ジャック、有線LAN端子、Alienware Graphics Amplifierポート
サイズ およそ幅402.6×奥行319.14×高さ42mm(最後部)
重さ 約3.87kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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