第3世代Ryzen+X570環境でベンチマークを実施
スペックは横並びの3製品だが、本当に性能面での違いがないかどうかは気になるところだ。ということで、ここからはベンチマーク結果を見ていこう。検証環境は以下の通りで、CPUに「Ryzen 7 3700X」、マザーボードにはX570チップセット採用のASUS「ROG STRIX X570-F GAMING」を使用している。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 3700X」 (8コア/16スレッド、3.6~4.4GHz) |
CPUクーラー | AMD「Wraith Prism」 |
マザーボード | ASUS「ROG STRIX X570-F GAMING」(AMD X570) |
メモリー | G.Skill「F4-3200C14D-16GFX」 (DDR4-3200 8GB×2) |
ビデオカード | ASUS「ROG-STRIX-RTX2080TI-O11G-GAMING」 (GeForce RTX 2080 Ti) |
システムSSD | Crucial「CT480BX500SSD1」 (SATA、480GB SSD) |
電源ユニット | Thermaltake「TPG-1250D-T」 (1250W、80 PLUS Titanium) |
OS | Microsoft「Windows 10 Home 64bit版」 (May 2019 Update適用) |
PCケース | 長尾製作所「PM-TESTBOARD」 |
SSDはすべてマザーボードのM.2_1スロットに装着した状態で測定。ヒートシンクに関してはそれぞれSSD付属のものを装着し、付属ヒートシンクのないPG3VNFのみマザーボード側のヒートシンクを装着した。
なお、SSD付属のヒートシンクを装着した場合はチップセットカバーが干渉してしまうため、外した状態で計測を実施している。
3製品とも公称スペックに違わぬ爆速を発揮
まずはSSD専用ベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」を使用し、基本的な読込、書込性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認しよう。
いずれのSSDでもシーケンシャルリードはおよそ毎秒4200MB、シーケンシャルライトはおよそ毎秒4000MBと、この時点でPCIe 3.0の理論値を超える速度を叩き出している。
4Kランダムリードはおよそ毎秒2000MB前後、ライダムライトに至っては毎秒2800MB前後と、こちらも極めて速いのは注目すべき点だろう。そもそもの転送速度が速いぶん、速度に100~200MB程度のばらつきが出ることはあるものの、製品間での計測に有意な差は見られず、やはりスペック的には横並びであることがわかる。
データ圧縮率による影響を確認できる「Compression-Benchmark」でも、それぞれの製品の結果はほとんど同じ。
ただしシーケンシャルリードの推移を見ると、圧縮率が高まるにつれて若干速度が落ちていくというおもしろい結果が出ている。SSDが圧縮率の影響を受ける場合、多くは圧縮率が高まるにつれて速度も伸びていくのだが、ここではその逆の現象が起きているというわけだ。
シーケンシャルライトに関しては、瞬間的に転送速度が落ち込むことはあるものの、グラフ自体はほぼフラットに推移しており、こちらは圧縮率の影響をほとんど受けていないと言っていいだろう。