このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第15回

アニソン特化をうたう、ハイエンドイヤホン

歌声がよく聴こえる、finalの新機軸イヤホン「B1」を聴く

2019年07月19日 13時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

感度はかなり低め、ハイパワーなプレーヤーと組み合わせたい

 仕様についても触れておこう。

 B1は、MMCX端子を使ったリケーブル対応で、本体にはシルバーコートのOFCケーブルが付属する。重量は36gだ。インピーダンスは13Ωと低めだが、感度も94dBとかなり低い。周波数特性については非公開となっている。

 試聴に使った「A&ultima SP1000 SS」では、音量を150段階あるうちの90以上とかなり高めの位置に設定したが、同程度の音量を得るために必要な値は、比較的感度が低めのDITA「Dream」(インピーダンス16Ω/感度102dB)でも80台の半ば程度。BA5ドライバ―構成で感度も高いCampfire AudioAndromeda(12.8Ω/112.8dB)では40台の半ば程度で済む。ある程度、高出力なプレーヤーと合わせた方がよさそうだ。

付属シリコンケースは収納がしやすく、ふたもしっかり閉まって使いやすい。

イヤーチップはシリコン製でスタンダードな「Eタイプ」(赤軸/グレー軸)を5サイズ同梱。近いサイズの区別がつきやすいよう軸の色を変えている。また幅と高さの比はサイズ別に異なり、最適化。

 本体の付属品は、finalオリジナルのシリコン製ケースのほか、イヤチップが5サイズ、メガネなどを併用する人には嬉しいイヤーフック、そしてケーブルの抜き差しをしやすくするための透明シートなどが付属する。これらは金で箔押しされた化粧箱に入れられており、上質感がある。

気に入った人には、オンリーワン的な選択肢に

 B1の魅力は、やはりボーカルの良さだ。声の再現にこだわったと称するイヤホンは世の中に多く存在しているし、声がクリアに聴こえるというのはオーディオ商品を選ぶうえでの必要条件と言える。しかし、B1がほかのイヤホンと違っているのは、その音色の描き分けがこれまで聴いたことがないほど巧みである点だと感じた。楽器がその楽器の音として実態感を持って聴こえるというのは簡単そうで難しいはずだ。

 ハイブリッド型だが、出音は、低域ズドン、高域キラキラといった派手な演出もなく、逆に低音や高域のレンジ感も必要な範囲に収め、長時間聴いても疲れにくい音に仕上げている。ボーカルの帯域の音は輪郭がクッキリしていて、写真というよりは絵画のように、各音が整理されて描き分けられる。

 そのサウンドは、過去に集めたイヤホンと比べても得難いものだ。高解像度・ワイドレンジを信条とした、従来の高級イヤホンに慣れた耳で聴くと、アプローチの違いを感じる面もあるのだが、これはこれでひとつのバリエーションとして大切にしたいサウンドである。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

秋の「鉄板ヘッドフォン」購入ガイド

アクセスランキング
  1. 1位

    デジタル
    3年待っててよかった!WF-1000XM6、すべてが進化したソニーの最上級ワイヤレスイヤホンがついに登場
  2. 2位

    デジタル
    マランツ、フラッグシップ「AV 10」のほぼ半額で、11.4ch再生対応のAVプリアンプ「AV 30」を発表
  3. 3位

    デジタル
    【5万円台】全部入りゲーミングヘッドホン! 超強力ノイキャンでゲームの世界にダイブ、魔法のような軽さ、壁の向こうが感じられる聴覚ハック、交換で「無限プレイ」にも対応
  4. 4位

    デジタル
    【しびれる!】伝説のゲーム機「Atari 2600+」復刻版(カートリッジのみの対応)ストロングすぎて好きすぎる
  5. 5位

    デジタル
    Amazon、ドラえもんとコラボした日本限定のEcho Dotを発売
  6. 6位

    ゲーム
    4K/180Hz、フルHD/320Hz切り替え可能な4K Mini LED採用27型ゲーミングモニター「GigaCrysta S」第1弾登場
  7. 7位

    デジタル
    アンカー初のAIボイスレコーダー発表、3月3日販売開始
  8. 8位

    デジタル
    【最強】やり過ぎポータブルゲーミングPCはロマンどころかナイトメア級の性能に!GPD WIN 5
  9. 9位

    デジタル
    ヒット製品のイヤーカフ型イヤホンの第2世代モデル「HUAWEI FreeClip 2」、ファーウェイから発売
  10. 10位

    デジタル
    「第六感、揺さぶる」ソニー、究極の静寂と音質を両立した「WF-1000XM6」発表。世界最高峰のエンジニアと共創

集計期間:2026年02月18日~2026年02月24日

ピックアップ