世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
機械学習で古代文字を解読、「線文字B」を自動翻訳

マサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究者が、古代文字を解読できる機械学習システムを開発し、クレタ島の古代文字である線文字Bを解読させることで、システムの能力を実証した。大規模データベースに頼らずに言語を翻訳する手法を採用しており、今までに解読されていない古代言語を翻訳できるかもしれない。
3人目の遺伝子編集ベビー、 中国ですでに誕生の可能性

昨年11月、遺伝子編集された双子の赤ちゃんが中国で誕生したニュースが世界を震撼させた。その際の情報によると、遺伝子編集された胎児を妊娠している女性がもう一人おり、すでに誕生していてもおかしくないはずだ。しかし、中国当局は3人目の遺伝子編集ベビーの誕生について、現時点では口を閉ざしている。
アシカなのにリス?AIだます「敵対的サンプル」6000枚公開

人工知能(AI)が得意とする画像認識は、一方でだまされやすい性質を持つ。カリフォルニア大学のある研究者は、研究コミュニティがベンチマークとして使うことを意図した「敵対的サンプル」のデータセットを公開した。
ファーウェイ、世界の大学に年間3億ドル「見返りなし」で提供へ

ファーウェイは米国の経済的制裁に動じていない。基礎研究を推進する部門を社内に新設し、今後5年から10年間にわたって世界各地の大学研究室に年間3億ドルを「見返りなし」で提供するという。自社の国際的評価を高めると同時に、米国技術からの離脱を加速させたい考えだ。
暗号通貨でどう儲ける? FB「リブラ」の責任者が疑問に回答

フェイスブックのデビッド・マーカスは、同社が立ち上げを計画しているブロックチェーン・ネットワーク「リブラ(Libra)」への批判に対し、自らの投稿で「透明性」をアピールした。
ロンドン警察の顔認識システム、8割が「誤り」=初の第三者評価で

ロンドン警視庁のおける顔認識システムの使用に関して、第三者による初の評価が実施された。評価グループは、もし訴訟に持ち込まれた場合、この顔認識システムは違法と判断される可能性が高いと警告している。
2次元宇宙で生命は存在するか? 米物理学者が示した意外な可能性

物理学者と哲学者は長い間、生命が発生し得るのは私たちの住むような、3つの空間の次元と1つの時間の次元を持つ宇宙に限られると主張してきた。だが、カリフォルニア大学の研究者が、2つの次元しか持たない空間でも、重力場が発生し、生命の発生の必要な複雑性を持つ可能性があると示した。
ティックトックを英国当局が調査中、GDPR違反の疑いで

「ティックトック(TikTok)」の運営企業である中国のバイトダンス(Bytedance)に対し、英国のデータ・プライバシー規制当局が、ティックトック上での子どもの個人情報の扱いにおいて安全を守るための十分な取り組みがなされているかどうか調査している。バイトダンスは今年2月にも、子どものプライバシーに関する米国での訴訟で過去最大の罰金を科せられた。

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